企業の導入で魅力を発揮
Surface Goがわが社にやって来る日
Microsoftはかつてタブレット市場で失敗した。だが「Surface Go」は同社にとって有望な第2のチャンスになる可能性がある。特徴的な機能や価格を紹介する。
Microsoftはこのほど、タブレット端末「Surface」シリーズの最新モデルとなる「Surface Go」を発表した。これはMicrosoft製品ラインアップに存在していた溝を、特にビジネス環境において埋める製品になるかもしれない。
同社がSurface Goを投入したのは、それより小型のApple「iPad」に対抗するためだという見方もある。それも正しい。だが私の意見では、Microsoftはしばらく前から失っていた市場、すなわち教育市場を奪還したい意向だ。
教育機関と企業の両方にとってのSurface Goの魅力を高めるため、Microsoftは「Microsoft Office」アプリケーションスイートの利用に照準を当てるだろう。
Surface Goがタブレットにもたらすもの
Surface Goは10インチの2-in-1デバイスで、タブレットとして使える他、オプションのキーワードを追加すれば小型PCとしても使用できる。
Surface GoはIntel Core Processorよりも機能の低いIntel Pentium Gold Processorを搭載しているが、価格はベーシックな仕様で399ドル(米国の場合)と魅力的だ。バッテリーは最大で9時間持続でき、1日中使い続けることができる。標準的な周辺機器を接続できるUSB-Cポートと、メモリ増設のためのmicroSDスロットの両方を搭載している。
Microsoftは数年前からWindows搭載デバイス製造ビジネスに参入しており、Surfaceシリーズでポータブル性と機能性の基準を確立してきた。Microsoftの狙いは他のPCメーカーをこの市場から締め出すことではなく、Windows PC市場の革新性を確実に保つことにある。MicrosoftはPCを再び非Windowsデバイス(特にAppleデバイス)に対抗できる存在とするために、境界線を押し広げている。
Surface Goの競合製品
Googleの管理しやすいOSを搭載した「Google Chromebook」は、特に教育市場にとっての魅力が大きい。Chromebookの大部分は教育市場で販売されていると私は推定する。ChromebookではGoogle Cloudの業務用ツールを利用でき、このアプリで学んだ学生は、就職しても同じツールを好む傾向がある。AppleのMacがPC市場でシェアを伸ばしているのは、学生の間でAppleの人気が高いことに起因する可能性がある。これはOfficeで業務用ツールを独占するMicrosoftにとって大きな脅威だ。
Surface Goは、200~300ドルのChromebookよりも値段は高いものの、それでもこの値段は魅力がある。ユーザーは同じ399ドルでベーシックなPCを買うこともできるが、個人の事務作業のためのマシンとして使うだけでなく、個人のエンターテインメントデバイスとしても使いたい多くの学生にとって、持ち運びのしやすさは魅力的だ。
既にApple陣営にいるユーザーはそこにとどまることが予想され、iPadの販売に大きな影響は出ないだろう。だがこのデバイスはWindowsファンの間で人気を呼ぶと私は予想する。これまでのバージョンのWindowsタブレットは、機能が乏しくパフォーマンス問題もあったことから、売れ行きは振るわなかった。
例えばMicrosoftはかつての2-in-1デバイス「Surface RT」を2013年に打ち切った。Microsoftが学んだのは、Windows向けのアプリを完全には活用できない骨抜きのWindowsデバイスはあまり売れないという教訓だった。Surface GoにWindowsとの完全な相互運用性を持たせたMicrosoftの選択は賢明だ。
企業におけるSurface Go
Windowsベースのアプリを使っていて、ポータブル性の高いデバイスを求める組織も大きな関心を寄せるだろう。中でも現場作業員や販売・マーケティング担当者、そして同じくらい移動の多い個人にも注目される。特にペン入力は、フォームに記入したり、文書に印をつけたり、簡単なメモを取ったりする必要のあるユーザーにとって魅力が大きい。
この価格は大量に導入する場合に魅力を発揮する。実際のところ、ハイエンドのスマートフォンに比べて価格はずっと安く、企業がアプリをモバイルデバイスに移植する必要もない。
スマートフォンが消えうせることはない。だがこれは、エンタープライズアプリの導入にとって魅力的な選択肢といえる。
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