モバイルデバイス管理も簡単に
Windows 10運用を効率化できる“気になるツール”5選 PowerShell、MDTなど
「PowerShell」や「Microsoft Deployment Toolkit」などの管理ツールを利用すれば、Windows 10の導入からモバイルデバイスの管理に至るまで、管理、運用の負担を減らせる。
IT管理者は「Windows 10」の運用負荷を軽減するために、このOSに組み込まれた管理ツールやユーティリティーを利用するとよいだろう。
管理ツールの中には大幅にIT管理者の作業を効率化できる可能性を秘めたものがある。生産性向上に役立ちそうな管理ツールをここで紹介しよう。
Deployment Image Servicing and Management
Microsoftのコマンドラインユーティリティー「Deployment Image Servicing and Management」(DISM)は、Windowsイメージの点検、管理、操作に利用できるツールだ。
DISMはイメージファイルのバージョンやコンテンツの点検、「Windows Component Store」のクリーンアップ、デバイスドライバのインポートとエクスポートなど、IT管理者の作業に役立つ多彩な機能を備えている。
Microsoft IntuneとWindows Autopilot
「Microsoft Intune」はモバイルデバイス用に設計されたクラウドベースの管理ツールだ。社外で仕事をすることが多いモバイルワーカーの生産性を高めるとともに、会社のデータと資産を保護する役割も担う。Microsoft Intuneでは以下のことができる。
- 社内のデータにアクセスできるモバイルデバイスの管理
- モバイルアプリケーションの管理
- ユーザーが社内にある情報にアクセスし、共有する方法の制御
- モバイルデバイスやモバイルアプリケーションのセキュリティ管理
Microsoft Intuneは「Azure Active Directory」(Azure AD)と連携することでID管理とアクセス制御ができる。また「Azure Information Protection」(AIP)と連携することでデータ保護ができる。Microsoft Intuneを「Office 365」と連携させることもできる。これによりユーザーはあらゆるデバイスを効率的に利用できるようになり、同時に企業は社内のデータを保護できる。Microsoft Intuneはユーザー当たりの月額料金がかかる。
Microsoft Intuneの拡張機能である「Windows Autopilot」を使えば、ユーザー側のデバイスをIT管理者が操作することなくデバイスコンフィギュレーションができる。Windows Autopilotによって登録済みのデバイスには、初回起動時に構築済みのイメージが展開され、ユーザー側で特別なデバイス操作をすることなくサインイン、認証、同期まで完了する。Windows Autopilotはリセット、用途の変更、デバイスの回復にも利用できる。
Microsoft Deployment Toolkit
「Microsoft Deployment Toolkit」(MDT)は、デバイスにWindowsをデプロイするための機能を集めたツールだ。
MDTは、Windows 10、「Windows Server 2016」「Windows Server 2019」といったOSをデバイスにデプロイする作業を自動化できる。MDTの機能は「Windows Deployment Services」(WDS)や「Microsoft System Center Configuration Manager」を実行しているサーバなどから利用できる。
またMDTは、OS、ドライバ、更新プログラム、アプリケーションのインストールなど、IT管理者が手動で実施していた作業をまとめてパッケージ化し、自動化できる。「Windows Preinstallation Environment」(WinPE)の機能と連携し、ネットワーク経由でパッケージ化した一連のインストール作業を実行することもできる。あるいはWinPEのディスクイメージをブータブルメディアやWDSを使って構成することが可能だ。MDTでは「Zero Touch Installation」(ZTI)、「Lite Touch Installation」(LTI)、「User Driven Installation」(UDI)といったインストール方法も利用できる。
PowerShell
「PowerShell」は作業の効率化を図りたいIT管理者にとっては極めて重要なWindows 10の管理ツールだ。プログラミング言語に関するあらゆる機能が凝縮されており、膨大な数の「cmdlet」(コマンドレット)が使える。コマンドレットはPowerShellのコマンドであり、パラメーターを取り込んだり、コマンドラインでコマンドを実行したり、スクリプトに組み込まれたりする。
PowerShellの拡張機能である「PowerShell Module Browser」を使えば、幅広い機能のコマンドレットとモジュールが利用できるようになる。これらの中には、IT管理者の作業時間を削減して大幅に生産性を高められるものが少なくない。
Sysprep
「System Preparation Tool」(Sysprep)は、Windowsに組み込まれたモジュールだ。これはWindowsを別のデバイスにデプロイする際に役立つ。
「レファレンスマシン」あるいは「レファレンスPC」と呼ばれる1台のPCに初期設定の手順を設定すれば、Sysprepで元のPCのクローンを作成することができる。Sysprepはイメージを作成し、それがデプロイしたいPCに適用される。Sysprepでは、Windowsマシンのクローンを作成する際に直面するセキュリティ識別子(SID)が重複する問題は起こらない。
Windows 10管理ツールを最大限に活用する
ここで紹介したようなWindows 10の管理ツールを使いこなすためには、実際に使う経験を重ねていくしかない。時間をかければ次第にツールの細部まで分かるようになる。使えば使うほど、仕事に役立つ方法を発見できるだろう。
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