Gartnerのアナリストが予測
2019年、アナリティクスのトレンドは拡張分析に要注目(2/2 ページ)
教育や小売分野での利用拡大
BIとアナリティクスのプラットフォームを簡単に使えるようになり、データの取得と保存も容易になることによって、これまではあまり利用されることのなかった分野でもアナリティクスの活用が拡大しそうだ。
その1つに教育分野がある。高等教育ソフトウェアベンダーJenzabarの経営企画担当バイスプレジデントを務めるエリック・ニルソン氏は、「学校におけるアナリティクスの活用が急増する」と予測する。
同社のメガン・タージャニカ氏(スチューデントサクセスソリューション担当プロダクトマネージャー)は、教育業界では長い間、新しいツールや技術の導入が遅れていたと説明する。教育現場には古い考え方が根付いており、変革を起こすような発想は「なかなか受け入れられない」という。だが、それもここ数年で変わってきた。BIツールが簡単に使えるようになったことや、データが教育に役立つことが立証されたことにより、教育現場にも少しずつアナリティクスが浸透し始めているという。
「アナリティクスは学校のIT担当者だけのものからビジネスユーザーが使うものに変わりつつある」とニルソン氏は話し、そうなれば急速に導入が進むと予想する。
小売業界や物流業界でもここ数年でアナリティクスの活用が増え始めており、2019年以降はさらに成長が見込まれる。
クラウドとエッジコンピューティング
AI技術が拡張分析に役立っているのと同様に、クラウドコンピューティングもアナリティクスツールの利便性向上と普及に役立っている。
以前は分析プログラムのライセンスを個別に購入することが必要だったが、現在は多くのベンダーがBIツールをクラウドで利用できる低料金サブスクリプションを提供している。また、以前は強力で高価なコンピュータが必要だった複雑な分析プロセスも、今はクラウドで実行できる。さらに、大規模なデータベースを必要としたデータ保存も、クラウドに移せるようになった。
コグニティブ(認知)コンピューティングベンダーDigital Reasoningでデータサイエンスと応用機械学習担当バイスプレジデントを務めるジョン・リュー氏によると、こうした要因によって小規模な企業もアナリティクスを活用できるようになってきているという。
2018年には多くの小規模企業がデータをクラウドに移しており、こうした企業がデータ処理の方法を強化することによって2019年には「大きな効果」が表れるだろうと同氏は予測する。
エッジコンピューティングとモノのインターネット(IoT)においてもアナリティクスの活用が拡大しそうだ。IoTソフトウェアベンダーGreenwave SystemsのIoTアナリティクス担当バイスプレジデントのジョン・クルピ氏によると、コネクテッドデバイスでのリアルタイム分析が求められているが、従来のクラウドコンピューティングでは対応できないという。
「IoT用にクラウドでリアルタイム分析を実現しようとしたが、クラウドはそのような処理に向いていなかったため、新しいプラットフォームを開発した」と同氏は話し、多くのデバイスを常時接続しておく必要があるため、エッジコンピューティングがこうした分析には向いていると語った。
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