特徴と限界を見極めるヒント
VDIパフォーマンス監視ツールを比較 「ControlUp」「eG」「Goliath」の違いは
VDIのパフォーマンス監視ツールを選択する際は、各ツールに固有の機能と限界を理解する必要がある。「ControlUp Real-Time」「eG Enterprise」「Goliath Performance Monitor」の3つを取り上げ、特徴を紹介する。
仮想デスクトップインフラ(VDI)は年月を重ねるにつれてますます複雑化している。配備したVDI全体の状態とパフォーマンスを評価する唯一の方法は、エンドポイント、ハイパーバイザー、仮想デスクトップなどを全て監視することだ。
VDIのパフォーマンス監視ツールは長年にわたって使われてきた。こうしたツールは一般的に、さまざまなVDIコンポーネントの重要なパフォーマンス指標を監視して、エンドユーザーの状態をIT部門にフィードバックする。
IT管理者が配備済みのVDIをエンドツーエンドで監視するためのツールには多くの選択肢がある。ベンダーによってVDIパフォーマンス監視ツールには大きな違いがあるため、IT担当者は複数のツールを評価して、どのツールが組織にとって最適かを判断する必要がある。本稿は3つの監視ツールを例に挙げ、それぞれの特徴を紹介する。
- ControlUp Real-Time
- eG Enterprise
- Goliath Performance Monitor
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デスクトップ/アプリケーション仮想化製品比較
ControlUp Real-Time
ControlUp Technologies(以下、ControlUp)が販売する「ControlUp Real-Time」のインタフェースは、サーバリソースをCPU使用率、メモリ消費量、ディスク転送速度などの指標で色分けし、パフォーマンスチャートやスプレッドシートの形式で表示する。
ControlUp Real-Timeは一般的なVDIの問題を解決するための機能やツールで構成されている。例えばリアルタイムモニタリング機能は、この情報を使用してさまざまなインフラストラクチャリソースの負荷レベルを判断し、その負荷レベルをユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)監視の基準として使用する。ツールが監視する指標がIT部門で設定したしきい値を超えたり下回ったりすると、アラートを生成する。
「ControlUp NetScaler Monitor」は、Citrix Systemsのロードバランサー「Citrix NetScaler」シリーズ(現「Citrix ADC」)のパフォーマンスを評価するのに役立つ。「ControlUp Application Profiler」も利用すれば、VDIパフォーマンス監視の際にアプリケーションパフォーマンスのみを分離して評価できる。
eG Enterprise
「eG Enterprise」の開発元であるeG Innovationsは「仮想デスクトップはサービスとして扱うべきであり、サイロ型システムの集合体として扱うべきではない」と考えている。
エンドユーザーがパフォーマンスの低下を訴えた場合、そのエンドユーザーに固有の問題である可能性がある。そのためインフラストラクチャ全体を調べるのではなく、そのエンドユーザーのセッションのさまざまなサービスとコンポーネントを調べることが合理的だ。eG Enterpriseを使用することで、IT部門は各セッションで使用されるリソースを把握し、問題の根本的な原因を1回のクリックで診断できる。
eG Enterpriseを使えば、VDIの各グループを調べ、問題発生中のセッションが使用しているコンポーネント、ひいては問題の原因となるコンポーネントを特定できる。
Goliath Performance Monitor
Goliath Technologiesの「Goliath Performance Monitor」は、VDIの健全性を監視し、エンドユーザーの状態を追跡する独自のアプローチを採用している。Goliath Performance MonitorはさまざまなVDIコンポーネント間の関係を図で示すネットワークトポロジー表示機能を用意している。これを使えば管理者は色分けされたチャートで詳細を把握できる。この可視化によって、IT部門はVDI関連の問題の根本的な原因を迅速に発見できる。
一般的なVDIパフォーマンス監視ツールは、サーバ側のパフォーマンス指標を使用して、エンドユーザー全体の状態を評価している。対してGoliath Performance Monitorは、エンドポイントのエージェント(管理用ソフトウェア)を使用して定期的に自動ログインを実行する。これにより、ソフトウェアは実際のエンドポイントのログイン状況を再現して、ログイン所要時間を正確に測定できる。Goliath Performance Monitorはこの情報をレポートとして記録する。管理者がエンドユーザーの状態を組織全体で把握するのに役立つ。
完璧なツールは存在しない
IT部門はVDIのパフォーマンス監視ツールに限界があることを理解しておく必要がある。例えばエンドユーザーが、4G(第4世代移動通信システム)回線を利用してモバイルデバイスで仮想デスクトップにログインする場合、モニタリングソフトウェアが正確なエンドツーエンドモニタリングを実行できない場合もある。
監視ソフトウェアがエージェントを必要とする場合、エージェントとエンドユーザーのモバイルOSの間に互換性がないこともある。エンドユーザーがモバイルデバイスで作業する場合には、エージェントがインストールできない可能性もある。このエージェントがパフォーマンス上の問題を誤検知として報告することもある。
4G回線接続で作業していると最適なパフォーマンスを発揮できない場合があるが、これはモバイルネットワークの遅さが原因のケースが少なくない。その場合はVDIに問題があるわけではない。
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