マルチクラウド時代のVDI管理で注意したい「クラウド間のユーザー認証」問題同じ「クラウド」でもベンダー差異は大きい

VDIの管理にクラウドベースのツールを使う場合、IT部門は普段より苦労することになるかもしれない。

2019年02月07日 05時00分 公開
[Theresa MillerTechTarget]
画像 クラウド型VDI管理ツールの注意点とは

 コスト面や従来の仕組みといった制約があるために、VDI環境と管理ツールが、複数ベンダーのツールや環境を跨いで動作しているIT部門は少なくない。こうなると運用の複雑性が増し「クラウドは使いにくい」といった認識になりがちだ。結果として企業のクラウド移行を阻害する要因にもなり得るだろう。

 では、さまざまな環境にある製品やサービスを組み合わせてVDIを運用、管理する場合はどのような点に気を付ければいいのか。本稿ではクラウド型VDI管理ツールを導入する場合の注意点について解説する。

クラウド型VDI管理の検討事項

 著名なクラウド型VDI管理ツールには「Citrix Cloud」や「VMware Horizon Cloud」などがある。だが、IT管理者は「著名だから」と安心せずにもう一歩踏み込んで、こうしたサービスを提供するベンダーの、どのクラウドを利用すべきかを検討しなければならない。IT管理者は、クラウドベースのVDI管理と「自社のクラウド戦略」を統合する方法も理解する必要があるからだ。

 IT管理者が「Office 365」を導入している場合、ディレクトリサービスには同じMicrosoft製品の「Azure Active Directory」(AAD)を選択する可能性が高い。そうなるとVDIの環境は同社の「Microsoft Azure」クラウド環境に構築するのが合理的だ。しかし、必ずしも全ての企業がそうではない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news078.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年3月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news051.jpg

Cookieレスの時代 「リターゲティング広告」にできることはまだあるか?
プライバシーの在り方が見直されようとしているこの変革期をデジタル広告はどう乗り越え...

news183.jpg

ドン・キホーテが「フォートナイト」に登場 狙いは?
「フォートナイト」のインタラクティブな体験を通じて、国内外の若年層や訪日観光客との...