新興チップメーカーの挑戦

GPUを超える「IPU」(Intelligence Processing Unit)は実現するか?

 「演算能力とデータが増えれば、データを学習する本質的にシンプルなプログラムで高性能なアルゴリズムになり、根本的なブレークスルーを生み出せる」と話すのは、英国を拠点とする新興チップメーカーGraphcoreの共同設立者兼CEOを務めるナイジェル・トゥーン氏だ。

 こうした動きは、自然言語処理(NLP)の分野で始まっている。2019年5月、Googleの研究者が「BERT」(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)という双方向Transformerに関する論文を発表した(訳注)。BERTは、事前学習した大量のコーパス(言語情報)をベースとした汎用(はんよう)的な言語モデルで、感情分析をはじめとするNLPを向上させる道を切り開くと期待されている。

訳注:BERT自体は2018年10月11日に発表されている。また、BERTのベースとなるTransformerもGoogleが発表したニューラルネットワークで、LSTMに代表されるRNNが主流だったNLPを一歩前進させるものとして注目されている。

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