クラウドが変えるセキュリティ市場【前編】

「SECaaS」はなぜ必要か? 従来型セキュリティ製品の“3大限界”を打破

クラウドサービスの普及が、セキュリティ製品の在り方も変えようとしている。その象徴的な存在が「SECaaS」(Security as a Service)だ。調査会社が国内市場の成長を見込むSECaaS。注目の背景を探る。

 企業のクラウドサービスの活用が広がっている。IaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)で新たに業務システムを構築する、オンプレミスのインフラで運用していた業務アプリケーションをSaaS(Software as a Service)に乗り換えるなど、クラウドサービスの用途は幅広い。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、在宅勤務などのテレワークを実現する手段としても、クラウドサービスが選ばれる傾向にある。業務システムをクラウドサービスへ移行させることで、従業員はオフィスの外からでも、インターネットを介して業務システムを利用できるようになるからだ。

 業務システムだけではなく、業務システムを保護するためのセキュリティ製品もクラウドサービスへの移行が進むと、調査会社のIDC Japanは予測する。同社は、セキュリティ製品の機能をクラウドサービスとして利用可能な「SECaaS」(Security as a Service)の国内市場規模が、2019年の303億円から2024年には498億円に拡大すると見積もる。

従来型セキュリティ製品の限界

 SECaaS活況の背景にあるのが、クラウドサービスの普及に伴って従来型セキュリティ製品が直面する限界だ。

限界1.多様なデバイスの保護

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クラウドが変えるセキュリティ市場

企業でのクラウドサービス導入が活発化していることを複数の調査結果が示している。それを受けた2020年以降のセキュリティ市場展望や、クラウド化する企業ITを守るセキュリティアーキテクチャ「SASE」を紹介する。

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