「MDR」を理解する【後編】
「MEDR」「MNDR」「MXDR」とは? MDRの主要3タイプを比較
脅威検出やインシデント対処に役立つマネージドサービスが「MDR」だ。MDRは大きく「MEDR」「MNDR」「MXDR」の3種に分けられる。それぞれは何が違うのか。何に着目して選定すればよいのか。
前編「いまさら聞けない『MDR』の基礎 サービスの中身は? 利用するメリットは?」は、ベンダーがユーザー企業の拠点内に潜むマルウェアを検出・対処するマネージドサービス「MDR」(Managed Detection and Response)の具体的なサービス内容を解説した。後編はMDRの主要な3タイプである「MEDR」「MNDR」「MXDR」を紹介する。
MEDRとは
MEDR(Managed Endpoint Detection and Response)はエンドポイントを対象にしたMDRだ。エンドポイント保護(EPP)製品を提供するベンダーは、自社製品に特化したMEDRを提供して自社のサービスを強化する。
MNDRとは
全ての脅威がエンドポイントで発生するわけではない。エンドポイント外で発生する脅威に対処するには、サーバ、ルーター、ファイアウォールなどのネットワークインフラを対象とするMNDR(Managed Network Detection and Response)が有効だ。オンプレミスシステムに導入するオンプレミス型、クラウドサービスに導入するクラウド型、その2つを併用するハイブリッド型などがある。
MXDRとは
エンドポイントとネットワークの両方で脅威の検出や対処をしたい。IoT(モノのインターネット)デバイスに加え、工場を制御するOT(Operational Technology)ネットワークを脅威検出・対処の対象としたい――。こうしたニーズに応えるのがMXDR(Managed Extended Detection and Response)だ。MXDRは、エンドポイントを含むシステム全体で脅威を関連付けることができる。セキュリティ情報の監視始祖機「SOC」(セキュリティオペレーションセンター)を自社で運用している企業では、MXDRはこうした社内SOCの業務を補助する役目を果たす。
MEDR、MNDR、MXDRのどれを選べばよいのか
万能のセキュリティサービスは存在しない。現代の企業のニーズに適したセキュリティサービスを判断する上では、例えば次の疑問に対する答えを考える必要がある。
- エンドポイントは保護対象になっているかどうか
- テレワークやゼロトラストセキュリティ(社内外のネットワークで必要時にエンドユーザーを認証するセキュリティアーキテクチャ)の普及によって、企業の全体的なセキュリティ体制にとってエンドポイントがいかに重要であるのかが明確になった。強力なエンドポイント保護製品を導入していない企業は、MEDRから始めるのが賢明だ。
- スタッフは不足していないかどうか
- フルタイムのセキュリティスタッフを確保できない企業にはMXDRが適する。MXDRチームがユーザー企業の運用チームと連携することで、継続的な脅威の検出、攻撃の監視、インシデント対処が可能になる。
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