「MDR」を理解する【前編】
いまさら聞けない「MDR」の基礎 サービスの中身は? 利用するメリットは?
「MDR」の利用を検討している企業は、自社のニーズに合うサービスを探すためにMDRとは何かをよく理解する必要がある。MDRが果たす役割を整理しよう。
さまざまなセキュリティベンダーが、企業内でマルウェアを検出・対処するマネージドサービス「MDR」(Managed Detection and Response)を取り扱うようになった。MDRは大きく分けて「MEDR」「MNDR」「MXDR」の3タイプがある。
MDRとはそもそも何なのか。MEDR、MNDR、MXDRは何が違うのか。各サービスは、どのような企業に適しているのか。前後編を通じて、MDR選定の際に覚えておきたい基礎知識を整理する。
そもそも「MDR」とは何か 具体的に何ができるのか
セキュリティに関する業務の一部をアウトソーシングしたいと考えている企業や、アウトソーシングを必要としている企業の間で、MDRのニーズが高まっている。MDRでのマルウェア検出・対処はソフトウェアで自動処理する場合もあるが、ほとんどは人の専門知識と技術を組み合わせたものだ。
一般的にMDRは次のサービスを提供する。
- 脅威ハンティング(脅威検出)
- セキュリティ専門家が、問題発生前から予防的に脅威を探索する。脅威ハンターはセキュリティ情報を収集する組織「SOC」(セキュリティオペレーションセンター)がアラートを受け取る以前に、侵害や攻撃の兆候を見つけ出す。
- 脅威インテリジェンス
- 脅威に関する情報を収集、分析、公開することで、セキュリティ担当者が被害の発生前に攻撃を特定して対処したり、できるだけ早く復旧したりできるようにする。
- 自動作業および手作業によるインシデント対処
- インシデント対処では脅威を無力化するためのアクションが必要になる。ツールが自動実行することもあれば、人手が介入することもある。一般的にはマルウェア削除やパッチ適用などの作業を自動で実行する。エンドポイントにおける侵害のフォレンジック(証拠)調査といった、より複雑な作業は人手の介入が必要だ。
MDRは社内SOCの強化に役立つ。特に社内SOCが十分にアラートを調査する時間がない場合はMDRが役に立つ。
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