医療機関で進む「データ活用」【中編】

新薬の臨床試験に「データ」が起こす“ある変化”とは

質の高い医療を提供するために、医療機関や製薬会社の間でデータの活用が進みつつある。医療の現場で自然言語理解と自然言語生成などのデータ活用技術がどのように役立つのかを説明する。

 医療システムの効率化には、データ分析技術が役立つ。「医療機関を取り巻く変化に備えるには、データを活用し、利用者を含めた関係者全体の関係性を深めることが最善の方法だ」。医療従事者と患者向けの満足度向上ツールを手掛けるInsightin Healthで最高戦略責任者を務めるマイケル・ウッド(Michael Wood)氏はこう説明する。

自然言語理解と自然言語生成

 医療機関は「自然言語理解」(NLU)技術をテキストや音声データの分析に用いている。NLUを使うと、医療機関はデータからキーワードや構文、感情などの要素を基に、患者が怒っているのか、喜んでいるのか、抱えている悩みや問題は何かを推測できる。

 「自然言語生成」(NLG)は、医療機関の間ではテキストによる解説や要約の作成への活用が進んでいる。こうした技術は「患者の治療計画の作成をより容易にしたり、患者の質問に明確に答えたりするのに役立つ」とウッド氏は言う。

 Insightin Healthのチーフデータサイエンティストであるシューファン・チー氏は、電子カルテ(EMR:電子医療記録)データと医療機器から取得したリアルタイムの身体データを組み合わせることで、患者の健康状態と受診体験を改善できると指摘。結果的に医療費を削減できると説明する。

新薬の臨床試験を「データ」がこう変える

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Lisa Morgan
Lisa Morgan

技術ジャーナリスト。St Mary's college卒、Monterey College of Law法学博士号取得。ITの技術解説やそれらがビジネスや社会に与える影響について執筆や講演をしている。米国電気電子学会(IEEE)の「Global Initiative on Ethics of Autonomous and Intelligent Systems」(自律インテリジェントシステムの倫理に関するグローバルな取り組み)プログラムにおける委員も務めている。

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