クラウドファーストを転換するケースも

“クラウドスマート”なHCIの狙いとは オンプレミスを再重視した三井化学の意図

「HCI」は製品の機能追加とともに、使われ方も多様になっている。クラウドサービスの利用が広がる中で、どのような点に注目すべきなのか。三井化学の事例を交えて紹介する。

 3層に分かれることが普通だったサーバ、ストレージ、ネットワークを同じ筐体(きょうたい)に収めたのが「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)だ。HCIは基本的な仕組みとして、複数のサーバの内蔵ストレージを1つの共有ストレージにする技術を活用する。3層型インフラの運用管理の負担や、拡張のしにくさを解消するメリットが見込める。ただしこの基本だけでなく、HCIソフトウェアに組み込まれる追加機能や、ニーズの変化によってその役割は広がっている。

 Nutanixの「AOS」(Acropolis OSとも)やVMwareの「vSAN」はHCIを実現する代表的な製品だ。TechTargetジャパンが読者向けに実施したアンケートでも「関心のあるHCI製品」として、この2製品が比較的多く選ばれる傾向にあった。昨今は、両製品とも「Amazon Web Service」(AWS)などのクラウドサービスのベアメタルサーバでHCIソフトウェアを動かす仕組みを提供するなど、活用範囲は単にオンプレミスのデータセンターに限られた話ではなくなっている。本稿はこのうちの1つである、NutanixのHCIがどのように使われているのかが理解できる事例を紹介する。

 HCIの利用を考える上で注目すべき点は、クラウドサービスに関する企業のインフラ戦略に変化が見られることだ。Nutanixでアジア地域のCTO(最高技術責任者)を務めるジャスティン・ハースト氏は、アジア太平洋地域を対象にしたメディア向け説明会で「企業は『クラウドファースト』から『クラウドスマート戦略』に切り替え始めている」点を強調した。

「クラウドファースト」に変更を加えた三井化学

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー