「Pwn2Own Austin 2021」レポート

ハッキング大会で攻撃がことごとく成功してしまった“不名誉”なIT製品とは?

ハッキング技術コンテスト「Pwn2Own Austin 2021」では、セキュリティ研究者が名声と賞金を懸け、NASやスマートフォン、ルーター、プリンタなどのデバイスの攻撃に挑戦した。どのような結果になったのか。

 2021年11月開催のハッキング技術コンテスト「Pwn2Own Austin 2021」では、米テキサス州オースティンの会場に集まったセキュリティ研究者が、脆弱(ぜいじゃく)性を突く腕前を披露。総額100万ドル以上の賞金を獲得した。

 Pwn2Ownの参加者は、1回の挑戦につき30分以内に標的の制御に成功しなければならない。表彰の指標となる「Master of Pwnポイント」や賞金は、デバイスをハッキングした場合だけでなく、ゼロデイ脆弱性(ベンダーが未修正の脆弱性)を利用した場合にも獲得できる。ゼロデイ脆弱性を使ったリモートコード実行のデモに成功すれば数万ドルの獲得が可能だ。

 大会の参加者がデバイスを乗っ取る(Pwn)ことで、デバイスを所有(Own)する権利をもらえたことが、Pwn2Ownという名称の由来だ。初期の大会では、参加者はささやかな賞金とデバイスの所有権を手にした。それから年月がたち、Pwn2Ownはセキュリティ研究者にとってのビッグビジネスになった。Pwn2Ownのスポンサーでもある、トレンドマイクロの脆弱性発見コミュニティーZero Day Initiative(ZDI)によると、Pwn2Own Austin 2021の期間4日間で贈呈した賞金の総額は108万1250ドル。新たに見つかったゼロデイ脆弱性は60件だった。

ハッキングがことごとく成功した“あのIT製品”とは

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Shaun Nichols
Shaun Nichols

15年以上にわたる記者経験を持ち、まだスマートフォンがなかった時代から企業向けIT市場を取材してきた。組み込みシステム開発やスーパーコンピュータなど幅広い分野をカバー。米TechTargetの記事を執筆する傍ら、米エネルギー省(DOE)の研究所であるLawrence Berkeley National Laboratory(ローレンス・バークレー国立研究所)の出版物や企業IT情報サイト「The Register」にも寄稿している。サンフランシスコのベイエリアに住み、趣味は料理、ガーデニング、ビデオゲーム、スポーツ観戦。NFL(ナショナルフットボールリーグ)チーム「San Francisco 49ers」やMLB(メジャーリーグベースボール)チーム「San Francisco Giants」の大ファンだと自称する。

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