APIセキュリティへの懸念【第3回】

「危ない『API』」はこうして生まれる

企業やIT製品/サービスがAPIを利用する機会が増えるにつれて、APIを狙う攻撃が活発化している。APIへの攻撃の実態や懸念点と、セキュリティ強化に向けた取り組みを紹介する。

 アプリケーションやモノのインターネット(IoT)デバイスの裏側で、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)がクラウドサービスとデータをやりとりすることは一般的になった。それに伴って、企業がAPI起因の攻撃を受けるリスクも高まっている。

 APIセキュリティベンダーNoname Gate(Noname Securityの名称で事業展開)の最高情報セキュリティ責任者(CISO)カール・マトソン氏は、「クラウドサービスが使うAPIが多様化し、APIの利用機会が急増している」ことがセキュリティ面での最重要課題だと言う。「IT部門にとっても、セキュリティ部門にとっても、こうしたAPIの多様化や増加に付いていくのは極めて難しい」(マトソン氏)

 マトソン氏は「複雑に絡み合うAPIの構図を描き出すだけでも困難だ。大量のAPIが極めて複雑化、多様化し、『動く標的』になっている」と述べる。

 2021年8月、セキュリティベンダーRapid7の研究者アラビンド・ビシュワカルマ氏が、ホームセキュリティ機器ベンダーFortress Security Storeの家庭用無線LANセキュリティ製品「S03 WiFi Security System」に、複数の脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを発見した。ビシュワカルマ氏のブログのエントリ(投稿)によると、これらの脆弱性の一つ「CVE-2021-39276」は、未承認のAPIアクセスを許す恐れがある。

“危ないAPI”はなぜ生まれるのか

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