プログラマーにうまくアドバイスする心理的テクニック【後編】

プライドの高いプログラマーに穏便に助言するための“心を操る”方法

直接的な要望や文句を提示せず、穏便に問題を解決するためには、プログラマーにどのような形で自分の考えを伝えればよいのか。具体例とともにテクニックを紹介する。

 私の友人から「不備のあるソースコード群の結合に悩んでいる」という話を聞いた。私も過去に同じような体験として、テスト未実施のソースコードを結合しなければいけなかったことがある。このとき私は「テストコード(テスト用プログラムのソースコード)はどこにあるのか」と、そのソースコードを記述した同僚プログラマーに尋ねることで、遠回しにテストの必要性を伝えることに成功した。

 実は私の勘違いで「テストコードは存在する」という答えが返ってくる場合もある。このときは私の思った通り、テストコードは存在しなかった。だがテストコードが実際に存在するかどうかよりも重要なのは、テストの必要性を同僚プログラマーに考えてもらうことだ。テストコードが存在しないことに同僚プログラマーが気付けば、引き継ぎのために必要な要素としてテストコードを作成してくれる可能性がある。

 テストを想定せずに書いたソースコードをテストするのは難しいが、その問題はソースコードを受け取るまでは考えなくてよい。これをきっかけに、私が持論を提示することなく、同僚プログラマーは自分のプログラミングに対する認識を見直すことができた。

 同僚プログラマーにテストを要求する権限が、自分にないこともある。その場合はソースコード引き継ぎの担当者に協力を求め、テストが完了していないソースコードを他のソースコードに組み込むと信頼性が欠けることを担当者に伝えよう。そうすることで、テストの要求に必要な権限を得た上で、あらためて構造とテストについて同僚プログラマーと話し合うことができるようになる。

プライドを傷つけずにアドバイスできる“心理的テクニック”

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