大容量データ向けのHDD【前編】

SSDに高速性で負けても「HDD」の未来は明るい? 老舗ベンダーの見解は

HDDは2021年に20TBが登場するなど大容量化が進み、データを効率的に保管するストレージとしての役割を大きくしている。老舗ストレージベンダーWestern Digitalの見解を基に、今後のHDDへの期待を紹介する。

 高速なデータ読み書きを必要とする用途がSSDに流れる中で、HDDに期待が掛かるのは大容量ストレージとしての役割だ。ストレージベンダーのWestern Digitalは、2021年に容量20TBのデータセンター向けHDDを市場投入した。Seagate Technologyも同年に20TBのHDDを発売。ベンダー各社はさらなる大容量化を目指している。

 2021年6月に調査会社IDCが発表した市場予測によれば、世界のHDDの出荷容量は2020年から2025年にかけて、18.5%の年平均成長率(CAGR)で増加する。PC内蔵ストレージなど主役をSSDに譲る分野がある中でも、HDDの出荷容量は増える。Western DigitalでHDD分野のシニアバイスプレジデントを務めるラヴィ・ペンディカンティ氏は「HDDの役割は縮小しておらず、むしろ商機が来ている」と話す。HDD分野の今後をどう見ているのか。

大容量データの増加と、HDDの役割の変化

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大容量データ向けのHDD

データ分析のためのAI(人工知能)技術の活用や、データを収集するIoT(モノのインターネット)デバイスの増加などに伴い、企業の保有データは多様化している。同時に、画像や映像をはじめ、さまざまなデータを保管するストレージの役割が増してくる。その中で今後HDDが担う役割や、HDD大容量化の動向をベンダーの見解を基に紹介する。

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