NHSの医療DXガイドライン【前編】

医療DXのガイドライン「WGLL framework」とは? 英国NHSが定義

英国NHSは、医療機関がITを適切に活用するためのフレームワーク「What Good Looks Like framework」(WGLL framework)を策定している。NHSのベストプラクティスに基づく医療DXの指針はどのようなものか。

 英国の国民保健サービス(NHS:National Health Service)のデジタル推進部門であるNSHXは、NHSの医療機関がITを適切に活用するためのフレームワーク「What Good Looks Like framework」(以下、WGLL framework)を策定している。WGLL frameworkはNHSの医療機関に所属するリーダー向けの資料で、NHSトラスト(NHS傘下の病院運営組織。地域ごとに独立した公営病院)におけるIT化のプロジェクトを改善する手法を明確に示している。

 WGLL frameworkは、NHSで浸透しているベストプラクティスを基に生まれた。NHSの医療機関の管理者が患者や職員の要望を満たすために、セキュアなITインフラやシステム、遠隔モニタリングシステムの導入といったデジタル化を進め、改善する上ですべきことが分かりやすく分類されている。WGLL frameworkの説明文には「これは英国民のアウトカム(医療行為に対する成果)や受診体験、安全面を改善するためのもの」という記述がある。

WGLL frameworkが重視する「医療DX」の信念

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