これで分かる「DevSecOps」の課題と解決【第2回】

脆弱性検出ツール「IAST」が「DevSecOps」に欠かせないのはなぜか?

アプリケーション開発時のセキュリティツールとして、脆弱性を検出する「IAST」がある。セキュリティを取り入れたアプリケーション開発手法「DevSecOps」の具現化に役立つという、IASTの特徴とは。

 Webアプリケーションを安全に開発する手法として、「開発」「運用」「セキュリティ」を密接に連携させる「DevSecOps」が広がっています。第1回「『SAST』『DAST』『SCA』がDevSecOpsに向かない“なるほどの理由” 」は、代表的な脆弱(ぜいじゃく)性検出ツール3種の特徴と、それらがDevSecOpsに不向きなことを説明しました。第2回となる本稿は、DevSecOpsに適した脆弱性検出ツール「IAST」(インタラクティブアプリケーションセキュリティテスト)に焦点を当てます。

 IASTは、アプリケーション内で脆弱性情報を収集する「IASTエージェント」(センサー)と、エージェントからの情報を解析する「IASTサーバ」で構成されるツールで、アプリケーションの単体テストや結合テストなどの機能テストの実行中に、脆弱性を自動的に検出してアラートを出します。第1回で取り上げた「SAST」(静的アプリケーションセキュリティテスト)と「DAST」(動的アプリケーションセキュリティテスト)の制限に対処しつつ、両者の利点を組み合わせて、さらに進化させています。

 アプリケーションの稼働中に動作を監視する「インストルメンテーション」を可能にすることが、IASTの主な役割です。IASTを機能させるには、アプリケーションサーバにIASTエージェントを埋め込む必要があります。IASTエージェントは、アプリケーション内のデータ処理の流れ(データフロー)を追跡するためのプログラムです。動作中のアプリケーションが内包するフレームワーク(アプリケーションを機能させるソフトウェア)やデータフローを詳細に解析し、アプリケーションの脆弱性を検出します。

SAST、DASTの課題を解決 IASTがDevSecOpsに不可欠な理由とは?

印刷する
SNSでシェア

これで分かる「DevSecOps」の課題と解決

アプリケーション開発の新しい手法として、開発から運用までの一連のプロセスにセキュリティを取り入れた「DevSecOps」が注目を集めている。DevSecOpsを実施する際の課題と解決策を解説する。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

田中一成
田中一成

国内システムインテグレーターや外資系企業で営業を経験した後、ArcSight(現Micro Focus)、41st Parameter、SundaySkyなど、主に米国スタートアップのカントリーマネジャーとして6社の日本オフィスを立ち上げ、成長させた。IT業界で約30年の経験があり、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、セキュリティ、データベース、デジタルマーケティングなどさまざまな分野に精通している。Contrast Security日本オフィスの立ち上げに尽力。

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー