よく似たIT用語である「DevOps」「NetOps」「SecOps」「DevSecOps」「NetSecOps」は、それぞれどのような意味なのだろうか。それぞれの関係性を踏まえて、各用語の意味を簡潔に紹介する。
「DevOps」(開発と運用の融合)という言葉が広がり始めたのは2008年ごろのことになる。理想主義を掲げるIT担当者が、「開発や運用、品質管理の各チームが近い将来、平等に調和して働き、アプリケーションやサービスをシームレスかつ継続的に作成、検証、保護、配信、反復、保守するようになる」と思い描いたことが発端だ。
それから10年以上が経過した。DevOpsの取り組みをうまく進めている企業は、今でもそれほど多くない。調査会社Gartnerでアナリストを務めるアンドリュー・ラーナー氏によると、IT部門のリーダーはDevOpsの成功を妨げる最大の障害として、インフラの応答が遅く、変化に即応できないことを挙げているという。
理屈としては、DevOpsの「Ops」に当たるIT運用にはネットワークも含まれる。だがDevOpsのフェイルファースト(早めに失敗する)の反復的なアプローチと、ネットワーク担当者の優先事項は相反する。ネットワーク担当者の使命は、リスクを最小限に抑え、稼働時間を最大限に引き延ばすことだ。そのためネットワーク担当者は昔から、速度や革新よりも変更管理を優先してきた。結果としてDevOpsは、ネットワークが大きく関わることなく成熟してきた。
ロードバランサーベンダーF5 Networksが最近、DevOpsに関する調査をした。この調査によると、幻滅を感じたIT担当者が次のように意見を述べたという。「アプリケーションの開発者は、ネットワークやセキュリティについて考えない。開発時にセキュリティが意識されるのはほんのわずかだし、運用が変わったことをネットワーク担当者が把握するのは開発が終わった後だ」
現在の企業は、アプリケーションを迅速かつ頻繁にリリースすることを最も重視する。そのため、もっと包括的なアプローチが必要になる。
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