ランサムウェアがまん延する時代の対処法【前編】

データ中心でランサムウェアに対処する「サイバーレジリエンス」とは何か?

組織の事業継続性において重要になってきたのが、サイバーレジリエンスの向上です。ランサムウェア攻撃の実態を踏まえて、サイバーレジリエンスを高めるには何が重要になるのかを解説します。

 近年、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)が悪名高い脅威となり、その被害は事業規模や業種を問わず、世界中の組織で発生しています。セキュリティベンダーExtraHop Networksが2022年1月に実施した調査によれば、過去5年間で少なくとも1度はランサムウェア攻撃を受けた経験のあるアジア太平洋地域の組織は、83%に上りました(注1)。

※注1:ExtraHop Networksからの委託でStollzNow Researchが調査し、ExtraHop Networksが調査レポート「ExtraHop 2022 Cyber Confidence Index: Asia Pacific」を2022年5月に公開。調査対象は日本、オーストラリア、シンガポールの組織におけるIT部門の意思決定者それぞれ100人(計300人)。

 2022年9月には、オーストラリアの通信事業者Singtel Optusがハッカーに狙われ、数百万人のユーザーの個人情報が流出した可能性があることが報じられました。国内の著名な組織がランサムウェアの被害に遭ったという報道も相次いでいます。

 ランサムウェアは、組織が直面する大きなリスクの一つになっており、組織は「サイバーレジリエンス」(サイバー攻撃を受けた際の回復力)を高める必要に迫られています。サイバーレジリエンスについて具体的に説明にする前に、まずはランサムウェアが組織にとっての大きなリスクである理由を見てみましょう。

なぜ「ランサムウェア」が組織にとって深刻なリスクなのか

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ランサムウェアがまん延する時代の対処法

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