IT業界でD&Iが進まない理由【第1回】

人種的マイノリティーの昇進を妨げる「ガラスの天井」の実態

英国のIT業界団体の調査によれば、IT技術者として働くエスニックマイノリティーは、白人グループよりも上級職に就きにくい傾向にある。その実態とは。

 IT業界のダイバーシティー&インクルージョン(D&I:人材の多様性を広げ、それを受容する文化を形成すること)は課題として認識されつつあるが、改善への道のりは長い。

 英国のIT業界団体Tech Talent Charter(TTC)が発行する調査資料「Diversity in Tech」の2022年度版によると、TTC加盟企業のIT技術者として働く13万7000人のうち、エスニックマイノリティー(地域や社会における少数民族)の占める割合は25%だった。これに対して上級職に就くIT技術者のうち、エスニックマイノリティーの割合は回答を得た調査対象者の13%にとどまった。同様の傾向を示すデータは他にもある。

進まない人種格差の是正、その実態とは

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