世界中の企業が「多様性」を重視する傾向にある。一方でIT業界において技術者の多様性は実現できていない。黒人技術者の現状に注目して、現状を探る。
フィンランドの通信機器大手Nokiaは、IT分野中心のオンライン講義サービス「Udacity」を運営する同名企業およびIT業界の黒人コミュニティーBlacks In Technology Foundation と提携した 。その目的は、世界中のIT分野の社会的少数者(マイノリティー)向け に、ナノ学位(Nanodegree、注) が得られるオンライン奨学金プログラムの無料提供だ。
※注:Udacityの特定コースを修了すると得られる修了証明資格。
「教育は、IT業界の多様性実現に立ちはだかる障害を取り除くために有効な手段だ」。Blacks In Technology Foundationのエグゼクティブディレクターであるデニス・シュルツ氏は、こう話す。
黒人にとってIT関連の講座を受講しやすくすることは、「より多くの黒人がIT業界で活躍する手助けになる」とシュルツ氏は指摘する。同氏は、Nokiaのような業界大手企業がUdacityと協力し、 IT業界における黒人の地位向上のために真正面から取り組んでいることについて「うれしく思う」と喜びを表す。
IT業界における多様性の欠如に関する状況は、国によって異なる。 ITスペシャリストのうち、黒人やインド人、 パキスタン人、バングラデシュ人は、英国ではいずれも数パーセントのみだ 。米国の状況も似ている。米紙「USA TODAY」が米国政府のデータに基づいて実施した調査によれば、シリコンバレーにある主要IT企業 の従業員に占める黒人の割合はわずか3%だった 。
後編は、Nokiaらが実現したオンライン奨学金プログラムの詳細を紹介する。
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