“考えなしのIT導入”は教育を駄目にする? スウェーデンの自治体が検証ソレントゥナ市が語るIT活用の秘訣

端末の1人1台環境の整備をいち早く進めるなど、IT活用教育に熱心なスウェーデンのソレントゥナ市。担当者の話を基に、同市のIT活用の経緯を紹介する。

2015年05月20日 08時00分 公開
[鳥越武史TechTargetジャパン]

関連キーワード

教育 | 教育IT | Google | タブレット


写真 ソレントゥナ市教育事務所のゲンロッツ氏

 スウェーデンのソレントゥナ市は、人口約7万人の小規模都市だ。同市は2010年という比較的早期に、タブレットやノートPCの1人1台環境を教育機関に整備する計画を発表。IT先進国ともいわれるスウェーデンにあって、いち早く端末の1人1台環境を推進し、紙の教科書を原則として廃止するなど、思い切ったIT活用を進めている。

 一見華やかなソレントゥナ市のIT活用。だがその裏には、さまざまな挫折や工夫の積み重ねがあった。2015年4月、来日した同市の教育事務所のアニカ・アゲリ・ゲンロッツ氏が、国際大学グローバル・コミュニケーション・センターで講演した。本稿はその内容を基に、同市のIT活用の経緯と、興味深い効果検証の結果を紹介する。

関連記事

IT活用教育の先駆者チーム「iTeachers」が開催した教育関係者向けイベント「iTeachersカンファレンス 2015」では、メンバーが教育ITの課題や疑問を議論した。その様子をお届けする。


IT導入の経緯は「ハイプサイクル」のよう

ITmedia マーケティング新着記事

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news131.jpg

「ダークパターン」の認知は2割にとどまる――クロス・マーケティング調査
調査会社のクロス・マーケティングが実施したダークパターンに関する調査(2024年)の結...

news050.jpg

ウェルビーイング調査 今後最も力を入れたい分野は「身体」、優先度が低いのは?
ASAKO サステナラボは、独自の「60のウェルビーイング指標」により生活者の充足度を数値...