先進技術の導入に抵抗感を感じる人が一定数存在する。そうした状況下、一般消費者が先進技術を積極的に導入したくなる意外な理由が、ある調査で明らかになった。
「もっと時間があればいいのに」と思うことはないだろうか。現代人は毎日仕事以外にもやることがたくさんあり、常に時間に追われているように思える。しかし希望はある。英国の金融機関Lloyds Banking Groupと調査会社OnePollが英国の18歳以上の1000人を対象に実施した調査「The future of free time」によると、テクノロジーの有効活用により、時間を捻出できる可能性があるというのだ。
調査によると、86%が、自由に使える時間を増やしたいと回答した。ほぼ4人に1人に当たる23%が、勤務時間以外のプライベートな時間のうち、実際に自由に使える時間は1割に満たないと回答した。
年収10万ポンド(約2000万円)以上の人に対象を絞った調査では、99%が自由に使える時間を増やしたいと回答し、34%が、1日1時間の自由な時間を得られるなら、引き換えに携帯電話を手放しても構わない、29%がコーヒーを諦めても構わないと答えている。いささかジョークめいた回答ではあるが、高所得者の方がより忙しく、自由な時間を欲しているという傾向を示している。
時間が奪われていると感じる要因としては、47%が家事を挙げた。より具体的な内容として、56%が掃除や片付け、38%が料理、30%が食品の買い物と回答した。年収10万ポンド以上の人に対象を絞ると、上位には家事に加えて、48%が回答した仕事が挙がった。
Lloyds Banking Groupは時間の捻出に役立つ最新のテクノロジーについても調査した。収集したデータによると、最新テクノロジーの活用により、1日当たり最大110分の捻出が可能だという。以下の5つの分野だ。
こうした先進テクノロジーについて、60%が、時間の節約に役立つなら積極的に導入したいと回答した。年収10万ポンド以上の人に的を絞ると、圧倒的多数に当たる97%が、採用する可能性が高いと回答した。結論として、テクノロジーの活用と時間の効率化には深い関係がある。新しいテクノロジーの導入に抵抗感を示す人たちに対して、時間を短縮できるというメリットを打ち出すのは一つの手だということが分かる。
Lloyds Banking Groupのマスアフルエント(大衆富裕層)部門のディレクター、アダム・レイニー氏は次のように語る。「この調査から、日常的なタスクのためにテクノロジーを活用することに人々は特に抵抗がないことが分かる。雑用をテクノロジーに任せれば、自由な時間を捻出できるというメリットは確かに魅力的だ」
翻訳・編集協力:雨輝ITラボ(リーフレイン)
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