EdTechフロントランナー【LoiLo編:第2弾】
ロイロノートのDNAを継ぐ“生徒目線”の授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」(1/2 ページ)
LoiLoが開発・販売し、教育関係者からの人気を博したプレゼンソフト「ロイロノート」。同社経営陣も驚く教育分野でのフィーバーをきっかけに生まれたのが、授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」だ。
教育機関で最もよく使われるIT製品の1つである「授業支援ソフトウェア」。教員が学習者の課題への取り組み状況を容易に把握できたり、学習者への教材の一括配布や答案の一斉回収などの機能を備え、1人1台の端末環境を整備したPC教室では必要不可欠とされてきた。
時代は移り変わり、今では教育機関へのタブレットの普及が進み、PC教室ではなく普通教室でも1人1台環境を実現する教育機関も増えてきた。こうした状況に呼応し、授業支援ソフトもタブレット対応を進めつつある。その波にいち早く乗ったのが、プレゼンテーション資料作成ソフトとして人気だった「ロイロノート」を教育機関向けにアレンジした「ロイロノート・スクール」だ(ロイロノートについては「Keynoteを超えた? iPad用プレゼンアプリの新標準『ロイロノート』」を参照)。
ロイロノート・スクールは2014年の登場以来、早くも全国の教育機関での採用が相次いでいる。ロイロノート・スクールの強みとは何か。開発背景や採用状況も含め、開発元であるLoiLoのCEOである杉山浩二氏(以下、浩二CEO)と、同社取締役である杉山 竜太郎氏(以下、竜太郎取締役)の両名に話を聞いた。
併せて読みたいお薦め記事
教育利用が広がるロイロノート
ピックアップ「EdTechフロントランナー」
ロイロノート・スクールとは:「21世紀型スキル」をはぐくむ授業支援ソフト
ロイロノート・スクールは、プレゼンテーションを簡単に作成できるロイロノートに、教育現場から要望の多かった機能を追加した授業支援ソフトだ。
授業支援ソフトは冒頭でも述べたように、学習者の課題への取り組み状況の把握や教材の配布回収といった機能を備えるのが一般的だ。従来のロイロノートでも「トンネル」という機能を使えば不可能ではなかった。ただし、このトンネル機能は「おおむね5人程度に教材を配布することを想定して実装した」(浩二CEO)もので、一般的な30~40人学級の生徒児童全員に教材を一斉配布することは困難だった。
ロイロノート・スクールではこうした課題を克服。新たにトンネル機能を使わず、個人もしくは全員に教材を配布したり、学習者から教員に向けて質問の回答を送付したりする機能を搭載した(画面1)。一瞬でプリントの配布や回収ができるイメージだ。
その他、クライアントアプリケーション単体で動作するスタンドアロン型から、クライアント/サーバ型へ変更。データをサーバ側へ保存する仕組みで本体容量の節約に寄与する他、共用タブレットでの利用も容易にした。また教員用と学習者用の2種類のアカウントによるログイン制に移行し、教員向け、学習者向けに異なる機能を提供する。ロイロノートにはない主要なロイロノート・スクールの機能は以下の通りだ。
- 教員用アカウントで学習者の提出作品や課題を一覧表示したり、選択した複数の作品を比較表示(画面2、3)
- 教員用アカウントから学習者のタブレットの操作をロック
- 教員や学習者の画面を全員のタブレットに写す「画面配信」
- 学習者同士でのデータ受け渡しを一時的に不許可に設定
このように変更点は多々あるとはいえ、ロイロノートの強みである「カードを線でつなぎ合わせてプレゼン資料を作る」という核となる機能と分かりやすさは、ロイロノート・スクールにもそのまま継承されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「完璧な設計」なのに3000万円溶けた AWSの失敗事例から学ぶ3つの教訓
-
2
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
3
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
4
高額な「AI PC」を一般従業員も使えたら? 費用のハードルを一気に下げる方法
-
5
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
6
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
7
「コピペ運用の限界」に直面するAI活用 7割超が“別画面”のまま使う理由は?
-
8
IT調達担当者が知るべき「IT機器 大インフレ時代の前向きな選択肢」
-
9
「AIバブル」は崩壊するのか? 熱狂の後に来る“尻拭い”と4つの防衛策
-
10
パナソニックが国内製造26拠点のERPを「SAP S/4HANA」に統一 アドオン7割削減
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
4
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
5
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
6
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
7
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
8
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
NTTドコモが実践したクラウド統合監視 業務量2倍でも残業削減を実現できた理由
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー