「学校なら1人1台タブレット」の常識を疑え――俊英館 小池幸司氏iTeachersに聞く、IT活用「3つの秘訣」【第8回】

IT活用に取り組む教育者チーム「iTeachers」の発起人であり、「教育ICTコンサルタント」の肩書を持つのが、俊英館の小池幸司氏だ。ライフワークとして教育ITに関わる小池氏に、IT活用の秘訣を聞く。

2014年09月01日 08時00分 公開
[神谷加代]

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写真 俊英館の小池氏

 小学校、中学校、高等学校、大学、専門スクール、学習塾。それぞれの領域でITを活用した教育に取り組む教育者チームが「iTeachers」だ。その発起人が、今回紹介する俊英館の小池幸司氏である。

 俊英館は、首都圏を中心に校舎を展開する進学塾だ。小池氏は同社に入社後、約5年の講師経験を経てマーケティング部へ異動。現在はマーケティング部長としてプロモーションや広報全般を手掛ける一方、IT・システム管理を統括している。同社は2011年、米Appleのタブレット「iPad」を活用して、知識や経験の応用を中心とした「PISA型学力」を養成するコースを先駆的に設置。その企画責任者となったことを契機に、同氏は教育ITの分野に深く関わるようになる。

 小池氏はiPad導入をきっかけに、教育機関でのIT活用が大きな可能性を持ちつつも、世間一般には認知度や理解が低いことを知る。まずは周囲の意識を変えていく必要性があると感じた小池氏は、主婦層の教育ITへの認知度向上を目指すコミュニティー「ママプリ」を結成した。さらにITを活用する教育関係者が交流できる場として「iPad教育活用研究会」と称する勉強会を実施。個人のライフワークとして積極的に活動を進めていった。

 小池氏の活動はその後、「教育ICTコンサルタント」として本格化。イベントの企画をはじめ、取材や講演、学習アプリの開発協力など活躍の幅を広げた。また、iPadと教育をテーマにした国内でも初の書籍『iPad教育活用 7つの秘訣』(発行:ウイネット)をプロデュース。同書籍の発刊はiTeachers発足のきっかけにもなった。

 講師経験もあり教育者としての視点も持ちつつ、ビジネスパーソンとして、個人のライフワークとして教育ITに関わる小池氏。そんな同氏にIT製品を活用する秘訣を聞いた。

秘訣1:「目的」は大きく 「目標」は小さく

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