学内システムのバックアップに課題を抱えていた成城大学は、バックアップ製品に「Rubrik」を導入した。なぜRubrikを選んだのか。そのメリットと課題は。同校のシステム運用担当者に聞いた。
成城大学は、仮想マシン(VM)を使って運用する学内システムのバックアップに、バックアップ製品「Rubrik Cloud Data Management」(以下、Rubrik)を利用している。導入以前に抱えていた「バックアップ用VMがリソースを圧迫する」という課題を解消し、バックアップ運用の負荷を軽減できたという。製品選定ポイントや導入効果について、同大学でシステム運用を担当するメディアネットワークセンターの五十嵐 一浩氏に話を聞いた。
五十嵐氏らのシステム運用チームは、成城大学内で運用している学内サービス用の認証サーバ、DNS/DHCPサーバ、ネットワーク監視ソフトウェア、セキュリティアプライアンスなど管理系システムの設計、構築、運用管理をしている。これらのシステムが稼働するインフラは、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」で構築した仮想環境だ。その環境内で「Linux」ベースのVMを使い、各システムを運用している。これらVMのバックアップ運用業務において、同チームはバックアップアプライアンスの「Dell EMC Avamar」と、VMバックアップソフトウェア「VMware vSphere Data Protection」(VDP)を利用していた。これらを活用する中で、以下の課題に直面したという。
こうした問題を解消すべく、2016年から2017年にかけて、五十嵐氏らは代替となるバックアップ製品の選定を実施した。製品に求めた条件は以下の通りだ。
バックアップ用のVMを作成して運用する方式では、先述のようにリソースの競合が発生する。従って、バックアップシステム単体で運用できるハードウェアのアプライアンスであることが条件となった。
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