“PDCA軽視”の学校にIT化成功は無い――玉川大学 小酒井 正和准教授iTeachersに聞く、IT活用「3つの秘訣」【第3回】

経営学者でありながら、eラーニングの黎明期から教育ITの分野に携わってきた玉川大学の小酒井 正和准教授。経営学の視点も取り入れた独自の目線で、教育現場におけるIT活用の秘訣を語る。

2014年04月07日 08時00分 公開
[神谷加代]

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 玉川大学(東京都町田市)は、教育のIT化に積極的な校風を持つ。同大学は、キャンパスの全域に無線LANを配備。新入生は入学時にクライアントPCを各自で用意することになっている。

 2014年春には、紀伊國屋書店と共同で電子書籍の導入もスタート。学生が教科書を「紙」と「電子書籍」のいずれかから選択できるようにした。国内の大学としては極めて珍しい取り組みであり、電子書籍メディアが持つ学習効果の検証に貢献するものとして注目度が高い。

 この玉川大学において、教育現場でのIT活用を積極的に進めている1人が、同大学工学部マネジメントサイエンス学科の小酒井 正和准教授だ。小酒井准教授の専門は、管理会計とIT投資マネジメント。経営学者でありながら、1998年から青山学院大学総合研究所でeラーニング授業開発プロジェクトに参画するなど、教育現場でのIT活用に黎明期から携わる。

 自身の研究室所属の学生に「iPad」や「iPad mini」を貸与し、IT活用を踏まえた教育研究活動を進める小酒井准教授。2013年度には、農学や商学といった異分野の研究をする他大学のゼミとの共同研究プロジェクトも開始するなど、学生が自ら学び、新しい知識・知恵を創造する場を作ることを目指している。その小酒井准教授に、教育現場でIT製品を生かす秘訣を聞いた。

秘訣1:教員自身が普段からさまざまなデジタルデバイスを使う

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