「タブレットで動画撮影」が“学び心”を刺激する――大阪大学 岩居教授iTeachersに聞く、IT活用「3つの秘訣」【第1回】

ドイツ語講義にiPadを使った動画撮影を生かす大阪大学の岩居弘樹教授。ITを使って学生を主体的な学びへと導いてきた経験を基に、IT製品の導入や活用の秘訣を語る。

2014年02月03日 08時00分 公開
[神谷加代]

 長年にわたり、動画撮影を用いたアクティブラーニング(学生の主体的かつ積極的な参加を取り入れた講義方法)の研究・実践に取り組んできたのが、大阪大学 全学教育推進機構の岩居弘樹教授だ。

 担当するドイツ語講義において、学生に1人1台のiPadを持たせ、主体的な学び合いへと導く独特の指導を展開してきた岩居教授(参考:さよなら“静かな講義室”――iPadで実現した「会話が生まれる講義」とは?)。現在は同大大学院の「多言語演習」という講義でもその指導法を実践し、ITを使ったトルコ語、ベトナム語、インドネシア語の語学習得方法を研究している。

 こうした今までの取り組みを通じて、岩居教授はIT製品を教育機関で有効活用するために必要な条件を見いだしてきた。その中でも、特に重要な3つの秘訣を岩居教授に紹介してもらう。

秘訣1:「教師が教える」のではなく、「学生が学ぶ」目線で考える

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