「iPadしか使わない学校」は時代遅れに――デジタルハリウッド大学 栗谷幸助 准教授iTeachersに聞く、IT活用「3つの秘訣」【第4回】

多くのクリエイターを輩出し続けるデジタルハリウッド大学。そこでiPadをはじめとするIT製品活用を推進する1人が、栗谷幸助准教授だ。同氏が自らの経験を基に、IT製品活用のコツを語る。

2014年05月12日 08時00分 公開
[神谷加代]

 デジタルハリウッド大学(東京都千代田区)は、2005年に株式会社立大学として誕生した文科省認可の大学だ。Webやコンピュータグラフィックス(CG)などのデジタルコンテンツ関連業界で活躍するクリエイターを数多く世に送り出している。

 同大学でWebデザインの講義を受け持つ栗谷幸助准教授は、大学だけでなく、同大学が併設する専門スクール「デジタルハリウッド」においても講師歴を持つ。デジタルハリウッドの通信教育である「オンラインスクール」では映像教材の制作にも携わり、自らも出演。この映像教材は分かりやすさが好評を博し、デジタルハリウッドの人気教材となっているという。

 栗谷准教授は、大学、専門スクール、オンラインスクールと3つの異なる校種で指導経験を持つ。校種によって異なる学習者の多様なニーズに応えるべく、新しい指導方法や学習スタイルの導入・実践にも積極的だ。米Appleの「iPad」を発売直後の2010年に学習者へ配布し、iPadを使ったクラスとそうでないクラスの理解度における比較・検証も実施。現在は、レクチャー型授業と映像教材を組み合わせた「ハイブリッド型授業」と名付けた授業を実践し、映像教材のさらなる可能性を探っている。

 他の教育機関とは違い、クリエイター志望という目的を持った学習者が集まるデジタルハリウッドには、時代の変化や動きに敏感で多様な価値観を持つ人材が多い。そんな学習者のニーズやライフスタイルに向き合いながら、共に変化を遂げてきた栗谷准教授に、IT製品を生かす秘訣を聞く。

秘訣1:教育の枠にとらわれず、IT本来のメリットを知る

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