教育ITニュースフラッシュ
早稲田大学の学生に「講義が面白くなった」と言わせたシステムとは?
御殿場市立原里小学校の電子黒板の導入事例から、学校法人会計基準の改正に応えた校務支援パッケージの新版まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。御殿場市立原里小学校がプロジェクター型の電子黒板を全教室に導入した事例から、学校法人会計基準の改正に応えた校務支援パッケージの新版まで、さまざまなニュースがありました。
早稲田大学が「クリッカー」を独自開発 学生の意見をスマホで集計
2014年7月3日、教員の質問に対して学生がリアルタイムに回答できるシステム(クリッカー)である「オーディエンス・レスポンスシステム」を教員向けに提供した。講義などで活用する。学生はスマートフォンやタブレット、クライアントPCのWebブラウザ経由で、教員から出された質問への回答を送信。教員はその回答をリアルタイムに回収・集計できる。同大学は以前、専用機器を使う形式のクリッカーを導入していたが、自由回答の記述ができなかったり、回答の回収に時間がかかるという課題があった。新システムの導入によって、学生からは、「自分の意見が講義に反映されることで、より講義内容に興味が持てた」といった感想が寄せられているという。同大学では新システムの活用で講義改革を進め、中長期計画「Waseda Vision 150」で掲げる「対話型、問題発見・解決型教育への移行」を促進する考えだ(発表:早稲田大学<2014年7月7日>)。
御殿場市立原里小学校がプロジェクター型電子黒板を全教室に導入
耐震性向上を目的に進めた2013年2月の校舎建て替えに伴い、IT設備の導入を進めた同校。その一環として、6年生の教室から電子黒板を順次導入し、現在は全教室に配備した。教員が教材を提示するのに加え、児童の発表にも活用しているという。全教室に電子黒板を設置し、好きなときにすぐに利用できるようにすることで、事前設定に手間が掛かって使われなくなるといった状況を招かないようにした。数機種を試験利用し、ソフトウェアを含めた使い勝手の良さを評価して、日立ソリューションズの「StarBoard」を選定。教室の後ろの席からでもよく見えるように、75インチの大画面を投影できるプロジェクター型を導入した(発表:日立ソリューションズ<2014年7月4日>)。
埼玉県戸田市、保育園から保護者への連絡をSaaSで円滑に 校務支援にも活用へ
同市の市営保育園8施設を対象に、富士通マーケティングがSaaS形式で提供する保育園向け業務システム「保育ねっと」を導入した。保育ねっとが備える安否確認機能を生かし、災害時でも保護者と確実にコミュニケーションが取れるようにするのが狙いだ。現在は安否確認機能など一部機能の利用にとどまるが、今後は入退出管理や保育業務にまでシステムの利用範囲を拡大する考えだ。保育士は現在、各種書類の作成や事務作業に忙殺されており、本来の保育業務に十分な時間を費やせない状況が続いているという。システム化の推進で、保育士の事務作業の効率化や時間外労働の削減を目指す(発表:富士通マーケティング<2014年7月9日>)。
追手門学院がネット経由の寄付を可能に
2014年7月1日から、インターネット経由での寄付金の受付を開始した。いつでも容易に寄付できるようにすることで、寄付希望の保護者や同窓生、同学院の関係者などの利便性向上を狙う。寄付希望者はクライアントPCやスマートデバイスから専用サイトへアクセスし、必要事項を入力すれば寄付が完了する。クレジットカード決済に加え、コンビニエンスストア決済や電子決済サービス「ペイジー(Pay-easy)」を利用した決済も可能だ。クレジットカード利用時は、各カード会社が提供するポイントも付与する。フューチャーコマース(京都市下京区)のインターネット寄付金収納サービス「F-REGI(エフレジ)寄付支払い」を導入した(発表:追手門学院、りそなカード、ジェーシービー、フューチャーコマース<2014年7月8日>)。
学校法人会計基準の改正に準拠、システムディが校務支援パッケージ新版
システム開発のシステムディ(京都市中京区)は2014年7月7日、大学や高校、専門学校など向けの校務支援パッケージ「キャンパスプラン .NET Framework」の最新版である「Ver.7.5」を販売開始した。学校法人会計基準が2013年に改正され、2015年度から新会計基準が施行されるのを受け、新会計基準に準拠した勘定科目体系や帳票様式の出力機能を備えたのが骨子。人事給与機能も強化し、教職員を現在の居住市区町村から抽出したり、年末調整データをテキストとして書き出す機能を新たに搭載した。サーバソフトウェアとして提供し、Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2で稼働する。発表時点では、価格は公開していない(発表:システムディ<2014年7月4日>)。
OSSベースの高校向け遠隔授業SaaS、レゾナント・ソリューションズが提供
レゾナント・ソリューションズ(大分県大分市)は2014年7月9日、高等学校向けの遠隔授業支援SaaS「オープンLMS-R」を提供開始した。教員は、映像や音声を使って講義の様子を配信できるのに加え、予習用の教材を専用のWebページを通じて学習者に提供することもできる。教員や学習者のクライアントPC画面を公開したり、テキストチャットによるコミュニケーション機能も備える。OSSの学習管理システム(LMS)である「Moodle」をベースに開発した。利用料金は接続拠点5地点以内の場合、月額2万1600円(税込、以下同じ)から。教育機関の拠点で運用できるオンプレミス版も用意しており、システム構築価格は32万4000円から(発表:レゾナント・ソリューションズ<2014年7月9日>)。
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