2015年03月31日 08時00分 公開
特集/連載

広尾学園・医進コースが「iPad」から「Chromebook」へ切り替えた理由用途が変われば“最適な端末”も変わる

広尾学園高等学校の医進・サイエンスコースは、国内の教育機関でいち早く「Chromebook」を導入。2011年度に導入した「iPad」からの移行に踏み切った。決断の背景とは。同校担当教諭の話から探る。

[神谷加代]

 米調査会社IDCが2014年11月に発表したデータによると、米国の教育市場では同年第3四半期の出荷台数で、米GoogleのノートPC「Chromebook」が、米Appleのタブレット「iPad」を抜いてトップシェアになった。米ニューヨーク市では、市内の全小中高校にChromebookを導入するなど、自治体レベルの大規模な導入事例が増えている。

 一方の日本国内では、Chromebookの導入校はまだ少ない。常時インターネット接続が前提となるChromebookは、ネットワーク環境が不十分な日本の教育現場では活用が難しいと考えられていることが、その背景にある。だが今後、各教育機関のネットワーク環境が整備されれば、価格が比較的安価なChromebookは、教育機関の端末選定に大きなインパクトを与えるはずだ。

 国内でいち早くChromebookの導入に踏み切った教育機関が、東京都港区にある広尾学園高等学校の医進・サイエンスコースである。同コースは生徒が購入した私物iPadの活用で全国的に知られるが、2014年度に入学した高校1年生から、標準端末をiPadから日本エイサーのChromebook「C720」へ切り替えた。

 広尾学園高校の医進・サイエンスコースが、iPadからChromebookへ移行した理由とは何か。Chromebookを実際に利用して見えてきた具体的なメリットや課題とは。同コースマネージャーの木村健太教諭に話を聞いた。

露呈した“タブレットの限界”

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