脱メインフレームの難しさ、どう解決?【後編】
クラウドネイティブ全盛でも「メインフレーム」は結局なくならないのか?
レガシーと認識されつつも、一部の企業では根強く残っているメインフレーム。今後、メインフレームはどうなるのか。専門家の見解を基に紹介する。
メインフレームを分散システム(複数のコンピュータが処理を分担するシステム)に移行する取り組みは、決して簡単ではない。だが一部の組織にとっては、今後取り組まなければならない課題になっている。それを支援するソフトウェアを提供するRocket Softwareは、メインフレームの行方をどう捉えているのか。
メインフレームの行方とそれに伴う課題はこれだ
併せて読みたいお薦め記事
連載:脱メインフレームの難しさ、どう解決?
メインフレームを巡る動きとは
クラウドネイティブ(クラウドサービスで稼働させることを前提にした考え方)のアプリケーションを構築する動きが強まる中でも、メインフレームがすぐになくなる可能性は低い――。Rocket Softwareでアジア太平洋地域担当のバイスプレジデントを務めるプラヴィーン・クマール氏はそうみる。「金融システムなどメインフレームで稼働する中核的なシステムと、クラウドネイティブで構築したアプリケーションをどう共存させるかが課題になっている」とクマール氏は言う。
クラウドネイティブなアプリケーションの構築や運用は、もはや“逆らえない時代の流れ”だと捉えるべきだ。それを前提にして、クマール氏は「トランザクション(一連の処理)を実行するたびに、クラウドネイティブなアプリケーションを、メインフレームで稼働するシステムと連携させる必要がある」と指摘する。
クマール氏は、シンガポールの銀行を例に挙げる。この銀行では、メインフレームのみを利用していたとき、給与計算が必要になる月末やATMでの引き出しが増える週末に、システムへの負荷が高まりがちだった。分散システムに移行し、クラウドネイティブなアプリケーションとメインフレームを連携させることで、負荷のピークは平日の午後12時から午後1時の間に変わったという。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
4
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
5
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
6
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
9
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
10
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー