メインフレームを巡って、プログラミング言語「COBOL」といったスキルの不足が問題になっている。COBOLができなくてもメインフレームのシステム連携を成功に導く方法とは。
金融系を中心に、一部の組織においてはメインフレームのニーズが根強く残っている。メインフレームを使い続ける際の課題になるのは、クラウドサービスで稼働するシステムなど、他システムとの連携だ。メインフレームと他システムを連携するためのソフトウェアを提供するRocket Softwareは、メインフレームのユーザー組織をどう支援しているのか。
Rocket Softwareは、メインフレームを分散システム(複数のコンピュータが処理を分担するシステム)に移行するためのソフトウェアを提供している。同社でアジア太平洋地域担当のバイスプレジデントを務めるプラヴィーン・クマール氏によると、同社のソフトウェアを使えば、プログラミング言語「COBOL」のスキルを持っていなくても、メインフレームを分散システムに移行できる。
他にもRocket Softwareは、ローコード/ノーコード開発ツールを使用し、「RESTful API」を構築する方法を提供している。RESTful APIは、Webアプリケーション設計のモデル「REST」(Representational State Transfer)を実装するAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)だ。RESTful APIは、メインフレームと他システムとの連携に使える。
クマール氏によれば、RESTful APIを活用することで、メインフレーム管理者が不足している中でも、分散システムへの移行作業に取り組むことが可能になるという。「RESTful APIによってメインフレーム用に構築済みのアプリケーションを転用できるので、IT部門の負荷を大きく減らせる」(同氏)
後編は、クラウドネイティブなアプリケーションが台頭する中でメインフレームはどうなるのか、その「今後」を考える。
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