“謎”のIPアドレス「0.0.0.0」の正体とは?IPアドレス「0.0.0.0」とは何か【前編】

「0.0.0.0」はどのようなIPアドレスなのか。単純でありながら特殊なIPアドレスである0.0.0.0の「意味」や「目的」を整理しておこう。

2021年11月27日 10時30分 公開
[Jessica ScarpatiTechTarget]

 IPアドレスの「0.0.0.0」は、ルーティング(経路制御)不能なIPv4(インターネットプロトコルバージョン4)アドレスだ。宛先アドレスがない場合に使用できる経路の「デフォルトルート」を表したり、LANにおいてコンピュータやプリンタなどのデバイスにデータを一斉配信するための「ブロードキャストアドレス」になったりと、0.0.0.0にはさまざまな用途がある。

IPアドレス「0.0.0.0」の正体 何を意味するのか

 インターネット関連技術の標準化団体「IETF」(Internet Engineering Task Force)は0.0.0.0を、「このホスト、このネットワーク」を指定するための専用アドレスだと定義している。ちなみにIPv4アドレスは、0.0.0.0から255.255.255.255まで存在する。IPv6(インターネットプロトコルバージョン6)で0.0.0.0に相当するアドレスは「::/0」だ。

 簡単に言えば、0.0.0.0は「このネットワーク」を意味するが、通常のIPアドレスとは異なる。「ここにアドレスを挿入」を意味したり、文脈によっては「特定の宛先アドレスがない」を意味したりする。

 0.0.0.0はルーティング可能で有効なIPアドレスが割り当てられるまでの“代役”を果たすこともある。ルーティングとは、宛先アドレスの情報を元にデータの最適な送信経路を割り出すことを指す。

 エラーの結果として0.0.0.0が現れる場合もある。例えばデバイスのIPアドレスとして0.0.0.0が割り当てられている場合、そのデバイスは「ネットワークに接続不可」「通信ができない」ことを意味する。他にも0.0.0.0はルーティングにおいて、宛先アドレスへの経路が見つからないときのデフォルトルートとして意図的に使われる場合もある。


 中編は、0.0.0.0の具体的な用途を紹介する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news075.png

Z世代の告白手段は「直接」が大多数 理由は?
好きな人に思いを伝える手段として最も多く選ばれるのは「直接」。理由として多くの人は...

news100.jpg

日本はなぜ「世界の旅行者が再訪したい国・地域」のトップになったのか 5つの視点で理由を解き明かす
電通は独自調査で、日本が「観光目的で再訪したい国・地域」のトップとなった要因を「期...

news023.jpg

誰も見ていないテレビ番組にお金を払って露出する意味はあるのか?
無名のわが社でもお金を出せばテレビに出してもらえる? 今回は、広報担当者を惑わせる...