「Teams Premium」と、Teams向けの「Copilot」で生成AI機能を使うことができる。両者には違いもあれば、重複する機能もある。それぞれの機能を解説する。
Microsoftは、Web会議ツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)のエンドユーザーが生産性を高められる機能をそろえている。同社はTeamsのライセンス保有者向けに「Microsoft Teams Premium」を用意している一方、Teams向けの業務支援ツール「Copilot」も提供している。両者には異なる点と重複する点の両方が存在する。それぞれにどのような機能があるのかを確認しよう。
Microsoft Teams Premiumは、Teamsの基本機能に加え、以下をはじめとする機能を追加できるアドオンライセンスだ。
AI(人工知能)技術ベンダーOpenAIの大規模言語モデル(LLM)を使用し、以下の機能も提供している。
Microsoft Teams Premiumを利用するには、営利組織、政府機関、または非営利組織向けのTeamsライセンスが必要になる。利用料金は、1ユーザー当たり月額1049円(2024年6月30日までの初回価格)だ。
Copilotは生成AI(ジェネレーティブAI)技術を活用する業務支援ツールだ。LLM、エンドユーザーがオフィススイート「Microsoft 365」で生成するデータにアクセスできるAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)群「Microsoft Graph」から得られるデータ、Microsoft 365のアプリケーションの組み合わせで構成されている。Teams向けCopilotは、Microsoft 365の各アプリケーションでCopilotを使えるようにするライセンス「Copilot for Microsoft 365」に含まれる。提供する機能の一例は以下の通りだ。
Microsoftは、Copilotをクラウド電話サービス「Teams電話」にも導入し、通話の要約と分析に活用する計画だ。Teams向けCopilotを含むCopilot for Microsoft 365のライセンス料金は、1ユーザー当たり月額4497円となっている(2024年4月16日時点)。
後編は、目的に応じてMicrosoft Teams PremiumもしくはTeams向けCopilotを選定する際のポイントを解説する。
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