パケットキャプチャーツールとして、GUIのある「Wireshark」とCLIで利用する「tcpdump」がある。両者はどのように使い分けるのが効果的なのか。
「Wireshark」と「tcpdump」はどちらもパケットキャプチャーツールだ。両者には重複する機能があるが、幾つか異なる特徴もある。ネットワーク管理者は状況に応じて使い分けるべきだ。どのような場合にWiresharkが適しているのか。
Wiresharkのユースケース(想定される使用例)は次の通り。
tcpdumpのユースケースは次の通り。
Wiresharkとtcpdumpはよく似たタスクを実行するが、ネットワーク管理者は1つの種類のパケットキャプチャーツールに限定する必要はない。両方に精通し、いつどちらを使用するのかを知っておくべきだ。
例えば、ネットワーク管理者は、tcpdumpを使用してキャプチャー結果をファイルに書き込み、それらをWiresharkで開いてフィルタリングできる。ネットワーク管理者はGUIのないLinuxのサーバでtcpdumpを使用してパケットをキャプチャーし、その結果をOSの「macOS」「Windows」などを搭載した端末のWiresharkで分析することがある。
ネットワーク管理者は、パケットキャプチャーツールをセキュリティ対策用のツールとして考える傾向にある。しかし実際は、ネットワークチームがトラブルシューティングを行ったりホストを特定したり、ネットワークパフォーマンスの問題を調査したりするのにも役立つ。
Wiresharkはシンプルで複数のOSに導入可能で、高度なフィルタリング機能を備えている。一方tcpdumpは、軽量でスクリプトを作成しやすい。管理者は、各ツールをいつ、どのように使用するかを知ることで、より良い結果を得ることができる。
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