MicrosoftがAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」の新機能を発表した。Microsoft TeamsやMicrosoft SharePointなどで、どのような便利な機能が使えるのか。
Microsoftは2024年11月19日(現地時間)、オフィススイート「Microsoft 365」向けのAI(人工知能)アシスタント「Microsoft 365 Copilot」の新機能を発表した。コラボレーションツール「Microsoft Teams」や社内ポータルサイト構築ツール「Microsoft SharePoint」向けに「エージェント」と称する複数の機能を提供する計画だ。どのような機能があるのか。
Microsoftが発表した新機能は以下の通りだ。
SharePoint向けに、エンドユーザーごとにパーソナライズしたコンテンツをメールで配信するなどのアクションを実行できる機能もある。この機能はすでに一般提供済みだ。
こうしたMicrosoftの動きは、SalesforceやGoogleなどに追随するものだ。調査会社Gartnerのジェイソン・ウォン氏(ディスティングイッシュトバイスプレジデントアナリスト)は、以下のように説明する。
「AIベンダーは大規模言語モデル(LLM)を使って、人事担当者や弁護士など特定の職種に似た役割ベースのモデルを開発中だ。Microsoftなどの大手ソフトウェアベンダーは、そうした次世代の生成AIが登場することを見据え、エンドユーザーにエージェントやアプリケーションを提供している」。現在は移行期というわけだ。
「今のところ、あるプラットフォームが他のプラットフォームよりも優れているという考えはない」とウォン氏は述べる。同氏は、エンドユーザーが「エージェント」の自律性を信頼していないとも指摘する。現状、エンドユーザーはエージェントを単純なタスクをこなすために使用しているという。
ノーコード/ローコード開発ツール群「Microsoft Power Platform」や、ユーザー企業が構築した自動化ツールがどのような影響を受けるのか、疑問を抱くエンドユーザーもいる。
ウォン氏は、Microsoft Power Platformはすぐにはなくならないと予測する。多くのプロセスでルールベースの自動化が必要だからだ。特定のタスクを達成するために、Microsoft Power Platformで生成AI機能が活用される可能性もある。
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
Metaに潰されないために残された生き残りの道は?――2025年のSNS大予測(Snapchat編)
若年層に人気のSnapchatだが、大人にはあまり浸透していない。一方で、AR(拡張現実)開...
「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...
Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...