中国政府が関与か?
その名は「ゴジラ」 正体を隠して潜む“怪獣級”マルウェアの危険性は?
米政府機関が警告を発表したWebシェル「Godzilla」を悪用したサイバー攻撃は、巧妙な技術で脅威検出を回避しているのが特徴だ。その仕組みと危険性は。
米保健社会福祉省(HHS)配下の保健医療サイバーセキュリティ調整センター(HC3)は2024年11月12日(現地時間)、標的のWebサーバに任意のコマンドを実行させるWebシェル「Godzilla」を悪用したサイバー攻撃について警告を発した。HC3によると、Godzillaは脅威検出を回避するように設計されている。その巧妙な仕組みとは。
なぜ検出されにくいのか
Godzillaは、ネットワーク通信に暗号化アルゴリズム「AES」(Advanced Encryption Standard)を使用する。AESは正規の通信の暗号化アルゴリズムとしても使われており、Godzillaの通信と正規の通信との見分けが付きにくいため、脅威検出を回避できるとHC3は分析する。脅威アクターは、Godzillaを悪用してコマンドを実行し、標的のシステムに入り込み、大規模なサイバー攻撃を実行する。ネットワーク構成やOSに関する情報収集も可能だ。
Godzillaは「BeichenDream」というハンドルネームの中国語圏の個人が開発した。HC3は「Godzillaに中国政府が関与しているという報告が複数ある。その可能性はあるが、断定はできない」と説明する。
HC3は「BeichenDreamがGodzillaを公開リポジトリで配布しているため、第三者がソースコードを入手し、目的に合わせて容易に修正・利用できることも特徴だ」とも指摘する。
Godzillaを悪用した一連の攻撃(攻撃キャンペーン)には、以下の例がある。
- 2021年11月に発覚した、Zohoのアカウント管理ツール「ManageEngine ADSelfService Plus」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用した攻撃キャンペーン
- 2023年2月に発覚した、脅威アクター「Dalbit」が実行した攻撃キャンペーン
HC3は「Godzillaは高機能で、継続的に開発されているため、長期間にわたり有効な防御策を講じることは難しい」と指摘する。代わりに、HC3は医療機関に対し、サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)のレポートや国家安全保障局(NSA)のセキュリティ資料を参照するように推奨している。
TechTarget.AIとは
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
TechTarget.AI
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[LRM株式会社] 「標的型攻撃メール」事例・サンプル集 -
製品資料
[LRM株式会社] セキュリティ教育はなぜ「年間計画」を立てる必要があるのか? -
製品資料
[LRM株式会社] セキュリティの重要性が伝わらない…… 効果がない社員教育から脱却する方法 -
製品資料
[LRM株式会社] 「標的型攻撃メール訓練」導入ガイド 社員の意識を確実に高める仕組みの作り方 -
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
2
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
5
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
6
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
7
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
8
エンジニアが選考を辞退する本当の理由 7割が隠す“面接の違和感”とは
-
9
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
10
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー