無料のオンラインコースを受けることで効率よくセキュリティの専門知識を身に付け、キャリアアップにつなげることが可能だ。どのようなオンラインコースがあるのか。5つ紹介しよう。
2025年こそ、セキュリティ専門家としての腕を磨きたい――。それをかなえる手っ取り早い方法が、オンラインコースの受講だ。セキュリティのオンライン講座は多数あり、その中から自分のレベルや目的にぴったりのものを選ぶのは簡単ではない。セキュリティ専門家に取材した中から、お墨付きの「無料セキュリティオンライン講座」を紹介する。
TryHackMeは攻撃手法や防御策などを対象にしたセキュリティの学習コンテンツを提供している。セキュリティの知識やスキルを競い合うハッキングコンテスト「Capture The Flag」(CTF)の演習も用意し、セキュリティに関する問題への取り組み方を学べる。レベルは以下の4つだ。
TryHackMeはLinuxの他に、MicrosoftのOS「Windows」のセキュリティに関するコースも提供している。暗号技術や主要な攻撃プログラム(エクスプロイト)について学習するコースもある。
Hack The Boxは攻撃者目線のセキュリティに特化しており、攻撃をシミュレーションできるトレーニングコースを提供している。このコースを受ければ、Hack The Boxのコミュニティーメンバーによるセキュリティ課題の解説を閲覧できる。脆弱(ぜいじゃく)性の悪用やエクスプロイトの利用など、さまざまな難易度の攻略方法も紹介され、実行すれば得点を獲得できる。無料プランの他に、有料プランもある。
Bugcrowd Universityはバグ報奨金のツールを手掛けるBugcrowdが提供するオープンソースのコミュニティーだ。セキュリティ人材を育成することを目的に、学習コンテンツが豊富に用意されている。内容は、入門者向けの基礎知識から、セキュリティエキスパート向けの高度なものまで、多岐にわたる。学習コンテンツには、幅広い組織に重大な被害を与えかねないバグを見つけるためのモジュールが含まれている。各モジュールではスライドやビデオ、学習ラボなど、さまざまな形態で学べる。
専門的なセキュリティ講座で知られるEscal Institute of Advanced Technologies(SANS Instituteの名称で事業展開)は、初心者向けの無料セキュリティトレーニングプログラムも提供している。プログラムは、CPU(中央処理装置)や通信プロトコルといった内容をセキュリティの観点から扱う。
CISA Learningは米国のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が運営する学習コンテンツだ。無料でセキュリティコースを提供している。コースでは、クラウドセキュリティをはじめ、マルウェア分析や倫理的ハッキング、リスク管理などについて学習できる。
米国政府によるNational Initiative for Cybersecurity Careers and Studies(NICCS)のカタログでは、5000件以上のセキュリティ関連コースがある。Courseraでは、IBMが提供するコース「Introduction to Cybersecurity Tools & Cyberattacks」を無料で受講できる。セキュリティベンダーFortinetはIT担当者向けに、無料セキュリティトレーニングを提供している。
後編は、有料のセキュリティオンライン講座を紹介する。
米国Informa TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
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