AI技術の誇大宣伝に物申す【後編】
「生成AIは単なるAIツール」だと理解するための2つの視点
ベンダーの宣伝するAI機能が誇張されていることに現場は気付いている。AIウォッシングに惑わされず、ビジネスにおける「生成AIの本当の価値」を理解するために何が必要か。
AI(人工知能)技術をビジネスに利用する場合、AI分野の専門知識を持つ人による監督が依然として必要だ。これはテキストや画像を自動的に生成するAI技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)の利用でも変わらない。
生成AIを正しく理解する2つの視点
ビジネスに使用する資料の中にAIツールが生成した「幻覚」や「作話」(誤りまたはゆがめられた記憶を意図せず作り出すことを意味する心理学用語で、AI分野でも使われる)が含まれていたり、機密情報や著作物が含まれていたりするのを防ぐには、人が介入するしかない。これからAI技術への関与を深めるのであれば、取り組みを間違った方向に導かないために、2つのことを知っておくべきだ。
生成AIについて知っておくべき1つ目は、AI技術は多様であり、関連するさまざまな機能や目的があるということだ。生成AIを使って自然な対話をするチャットbotや、画像生成ツール以外にも、AI技術のさまざまな機能や目的があることを忘れてはいけない。
2つ目は、AI機能を過度に宣伝する“AIウォッシング”に惑わされず、ビジネスにおける「生成AIの本当の価値」を理解するように努めることだ。その際、AI技術がもたらす新しい機会とその活用法だけでなく、AI技術の限界も認識しなければならない。FOMO(Fear Of Missing Out:取り残される不安や恐怖)に駆られた意思決定者に、AI技術の機会と限界を詳細に伝える方法も見つけなければならない。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
4
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
5
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
6
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
9
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
10
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー