クラウドが高い原因はリソースの無駄?【前編】
“クラウドが高い”の真犯人「オーバープロビジョニング」を防ぐ方法
クラウドサービスの利用が広がる一方、そのコストに悩む企業が目立っている。クラウドコストを抑制するのに有効なのが、オーバープロビジョニングの状況を確認し、削減することだ。具体的な方法とは。
クラウドサービスの利用料金が想定より高くなってしまう原因の一つに、「オーバープロビジョニング」がある。設備やサービスを利用可能な状態にすることをプロビジョニングと呼ぶ。オーバープロビジョニングは設備やサービスの一定領域を余剰領域として確保することだ。
オーバープロビジョニングがあればあるほど、バックグラウンドに存在しながら使わないリソースが増え、クラウドサービスの利用料金が膨れ上がる。オーバープロビジョニングを防止し、クラウドサービスのコストを抑える方法を解説する。
オーバープロビジョニングを防ぐ方法は?
コスト最適化の鍵となるのは、クラウドサービスの利用状況の追跡だ。オーバープロビジョニングを予防するためにはまず、リソース監視用のツールを導入する必要がある。
CPU、メモリ、ストレージ容量、ネットワーク帯域幅(通信路容量)といったリソースの使用状況を監視するツールを導入し、定期的にモニタリングすることが欠かせない。ツールによっては、使用状況に応じてオートスケーリング(自動的にリソースを増減すること)してくれる。
各インスタンス(仮想サーバ)のリソース使用状況を可視化し、需要の予測を立ててくれるクラウドコスト管理ツールもある。こうしたツールを活用しながら、各部門に必要な量のリソースプロビジョニングを徹底することが重要だ。
ツールを導入してリソース使用状況を把握できる状態になったら、会計モデルとしてチャージバック(コスト配賦)モデルを検討するべきだ。一般的に企業のIT予算は情報システム部門が管理しているが、チャージバックモデルはITシステムを導入するための費用をあらかじめ事業部門に振り分ける方法だ。チャージバックモデルは、クラウドサービスのコストを事業部門やプロジェクトを認識してもらい、企業全体で無駄使いを抑制する一助となる。
中編は、プロビジョニングしたリソースを元の状態に戻す「デプロビジョニング」について解説する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー