クラウドサービスが見る見るうちに安くなり得る“3つのこつ”クラウドサービスの無駄遣いを防ぐ方法【第6回】

クラウドサービスのコストを削減するには、利用するクラウドサービスそのものを見直すことが役立つ。クラウドサービスの無駄遣いを防ぐために試す価値のある手段を紹介しよう。

2023年10月19日 07時00分 公開
[Will KellyTechTarget]

 クラウドサービスのコスト削減のためには、社内でクラウドサービスのリソースやライセンスを必要以上に契約する無駄遣いが発生していないかどうかを確認する必要がある。無駄遣いが発生している場合、それを解消するにはどうすればよいのか。クラウドサービスの無駄遣いを防ぐ3つ目の方法を紹介しよう。

3.無駄の生まれにくいクラウドサービスを選ぶ

 以下の3つを生かせば、クラウドサービスの無駄をなくしやすくなる。

会員登録(無料)が必要です

1.クラウドコスト最適化ツールを使用する

 Amazon Web Services(AWS)の「Amazon CloudWatch」やMicrosoftの「Azure Monitor」、Googleの「Cloud Monitoring」など、大手クラウドベンダーはクラウドサービスのコスト管理に役立つツールを提供している。サードパーティーベンダーのコスト管理ツール市場も急成長している。これらのツールは、社内のクラウドサービスの利用状況に関する詳細な情報を提供し、ユーザー企業がコスト削減可能なクラウドサービスを特定するのに役立つ。

2.リザーブドインスタンスを契約する

 仮想マシン(VM)サービスは「リザーブドインスタンス」(「確約利用割引」とも)と呼ばれる割引プランを容易していることがある。これはユーザー企業が一定の期間、特定の数やスペックのVMを使用することを確約すると、利用料金の割引が受けられるプランだ。リザーブドインスタンスを使うには、事前にアプリケーションを分析し、確実に必要となるリソースを見積もることが必要だ。

3.イベント駆動型サービスを採用する

 イベント駆動型サービスを利用すると、ユーザー企業はプログラム実行時に使用したリソースに対してのみ料金を支払うことができるようになり、事前にリソースを確保する必要がなくなる。ユーザー企業は使用した分だけ利用料金を支払うため、コスト削減につながる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

技術文書・技術解説 ドキュサイン・ジャパン株式会社

導入が進む一方で不安も、電子署名は「契約の証拠」になる?

契約業務の効率化やコストの削減といった効果が期待できることから、多くの企業で「電子署名」の導入が進んでいる。一方で、訴訟問題へと発展した際に証拠として使えるのかといった疑問を抱き、導入を踏みとどまるケースもあるようだ。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

VMware「永久ライセンス」を継続する“非公認”の方法

半導体ベンダーBroadcomは仮想化ベンダーVMwareを買収してから、VMware製品の永久ライセンスを廃止した。その永久ライセンスを継続する非公認の方法とは。

市場調査・トレンド 株式会社QTnet

業種別の利用状況から考察、日本企業に適したクラウドサービスの要件とは?

システム基盤をオンプレミスで運用するか、データセンターやクラウドで運用するかは、業種によって大きく異なる。調査結果を基に、活用の実態を探るとともに、最適なクラウドサービスを考察する。

製品資料 発注ナビ株式会社

商談につながるリードをなぜ獲得できない? 調査で知るSaaSマーケの課題と対策

SaaSサービスが普及する一方、製品の多様化に伴い、さまざまな課題が発生している。特にベンダー側では、「商談につながるリードを獲得できない」という悩みを抱える企業が多いようだ。調査結果を基に、その実態と解決策を探る。

製品資料 株式会社ハイレゾ

GPUのスペック不足を解消、生成AIやLLMの開発を加速する注目の選択肢とは?

生成AIの活用が広がり、LLMやマルチモーダルAIの開発が進む中で、高性能なGPUの確保に問題を抱えている企業は少なくない。GPUのスペック不足を解消するためには、どうすればよいのか。有力な選択肢を紹介する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。