Microsoftが認定資格「MCSA」「MCSD」「MCSE」を廃止 その“深い狙い”とは?挑戦すべきMicrosoftクラウド認定試験4選【第1回】

ベンダー各社が用意する認定資格は、IT担当者の知識獲得に役立つ。Microsoftは主要な認定資格だった「MCSA」「MCSD」「MCSE」を廃止した。その背景には何があるのか。

2022年07月29日 10時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

 従来は「Windows」搭載PCの管理を業務の中心としていたIT担当者でも、従業員のテレワーク体制を整える上で、クラウドサービスのスキルを新たに習得しなければならないことがある。特にWeb会議サービスなど、テレワークに適したクラウドサービスの知識が必要になる。こうした知識獲得の手段として役立つのが、ベンダー各社の認定資格だ。

Microsoftの認定資格「MCSA」「MCSD」「MCSE」廃止の“裏事情”

 Microsoftは、ユーザー企業のIT担当者が同社製クラウドサービスの知識を深められるようにするために、認定資格を複数用意している。こうした認定資格を取得することで、IT担当者は雇用主に自身のスキルを示したり、取引先に専門知識を提供したりできる。

 2020年にMicrosoftは認定資格を大きく変更した。従来の認定資格である

  • Microsoft Certified Solutions Associate(MCSA)
  • Microsoft Certified Solutions Developer(MCSD)
  • Microsoft Certified Solutions Expert(MCSE)

を廃止したのだ。

 認定資格変更の発表当時、Microsoftは「製品ごとに分かれた認定資格を廃止し、よりIT担当者の職務に重点を置いた認定資格を設ける」と述べていた。新しいMicrosoft認定資格は、「DevOps(開発と運用の融合)エンジニア」「システム開発者」「ITインフラ管理者」など、特定の職務に合わせて区分されている。


 次回はMicrosoftの認定試験の中から、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」に関連する認定試験を紹介する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...