いまさら聞けないAWS資格「AWS Certification」の基礎 4カテゴリーの違いは「AWS Certification」の受かり方【前編】

AWSの認定資格「AWS Certification」は、AWSに関するスキルや知識を客観的に証明する有力な手段だ。全部で4カテゴリー、12種類あるAWS Certification資格の違いを説明する。

2021年02月11日 05時00分 公開
[George LawtonTechTarget]

 クラウドサービス群「Amazon Web Services」に関するスキルと知識の認定資格「AWS Certification」は、ITプロフェッショナルが自身の能力を証明する根拠となる。AWS Certificationの取得は収入アップにつながる可能性もある。

 IT人材のトレーニングを手掛けるGlobal Knowledge Trainingが2019年に実施した調査によると、AWS Certificationを取得したITプロフェッショナルの平均年収は12万9868ドルだった。資格のレベルが高くなるほど、平均年収が上昇する傾向もあったという。

 就業の機会を得るために、ITプロフェッショナルは自分のスキルセットに最も合った資格を見つけ、合格を目指して努力する必要がある。AWS Certificationに関する基本的な事項と、認定試験への備え方を解説する。

AWS Certificationの各カテゴリーはどう違うのか

 AWS Certificationの各資格は、レベルに応じて以下の4つのカテゴリーに分かれており、全てで12種類の資格がある。

  • Foundational(基礎コース)
  • Associate(アソシエイト)
  • Professional(プロフェッショナル)
  • Specialty(専門知識)

 基礎コースの資格は「AWS Certified Cloud Practitioner」(AWS認定クラウドプラクティショナー)のみだ。IT企業の営業担当者やテクニカルビジネスマネジャーなど、クラウドサービスに関わる全ての人に適している。AWSは同社サービスを6カ月利用した後に、資格取得に着手することを奨励している。

 システム開発者やシステム管理者は、まずAWSでのシステム設計に関する「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」(AWS認定SysOpsアドミニストレーター–アソシエイト)やAWSを使ったシステム開発に関する「AWS Certified Developer - Associate」(AWS認定デベロッパー–アソシエイト)といったアソシエイト資格の取得を目指すのがモデルケースだ。さらに経験豊富なシステム開発者やシステム管理者は、プロフェッショナル資格の「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」(AWS認定DevOpsエンジニア–プロフェッショナル)の取得に進むこともできる。

 ソリューションアーキテクトも同様に、アソシエイト資格の「AWS Certified Solutions Architect – Associate」(AWS認定ソリューションアーキテクト–アソシエイト)からスタートして、プロフェッショナル資格の「AWS Certified Solutions Architect - Professional」(AWS認定ソリューションアーキテクト–プロフェッショナル)へ進むことができる。

 AWSはアソシエイト資格の取得について、1年のAWS利用経験を目安としている。プロフェッショナル資格の取得は、2年のAWS利用経験が目安となる。

 専門知識資格は、以下の6分野を網羅する。

  • 音声アシスタント「Alexa」向けプログラム「Alexa Skills」(Alexaスキル)の開発
  • ネットワーク設計・管理
  • 機械学習モデル構築
  • セキュリティ対策
  • データベース活用
  • データ分析

 中編は、基本的な資格であるAWS認定クラウドプラクティショナーを取得する意味を解説する。

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