AIやサーバレス人材も需要増
クラウド認定資格は取るべき? クラウドエンジニアのキャリアパスを描く
クラウド技術やデプロイモデルの高度化が進む中、将来にわたって有効なキャリアを築くことが重要になっている。専門家のアドバイスを参考に履歴書をチェックしてみよう。
クラウドエンジニア市場は絶えず進化している。サーバレスからAI(人工知能)まで、さらにはマルチクラウドなど、さまざまな技術が新たな可能性を生み出しているからだ。IT担当者がクラウドコンピューティングのキャリアパス形成を成功させるには、こうした動向や進展を注視する必要がある。
個々のベンダーがクラウドコンピューティングのキャリアに及ぼす影響は依然として大きい。例えば一部のIT担当者は、特定のベンダーのクラウドに関わる仕事を続けることを選び、「AWS認定ソリューションアーキテクト」のような認定資格の取得に力を入れる。あるいは、特定のクラウドを補完する技術に特化し、セキュリティや統合、データベースなどのスペシャリストとしてキャリアを積むケースもある。
だがマルチクラウドのような技術の人気が高まっており、一部のIT担当者は、ピンポイントで的を絞るのではなく、ゼネラリストの視点を持つようになっている。“狭く深く”を目指すよりも、幅広いスキルを身に付けようというわけだ。
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クラウドエンジニアのキャリア構築
ITスタッフが考えるべきキャリアの今後
クラウドのキャリアパスを描く
では、あなたはクラウドコンピューティングの適切なキャリアパスを歩んでいるだろうか。
クラウド関連の仕事は、他のIT職よりも急速に進化している。これは高収入を得るチャンスにつながる。企業が要件に合う人材を獲得しようと懸命だからだ。今はニーズが変化しているだけになおさらだ。
クラウド業界は常に流動的であるため、短期的にも長期的にも有利になる柔軟なスキルを身に付けなければならない。こうしたスキルには、以下のようなものがある。
マルチクラウドサポート
ほとんどの企業は、マルチクラウド戦略を持っているか、これから進める計画だ。この戦略には一般的に、複数のプロバイダーのパブリックIaaSや、それらをサポートするツール、例えばクラウド管理プラットフォーム、クラウドサービスブローカ、セキュリティおよびガバナンス専用ツールなどが含まれる。この戦略に関わる人気の仕事には、マルチクラウド技術者、クロスクラウドデータベーススペシャリスト、クラウドポータビリティーアーキテクトなどがある。これらの仕事では通常、データ統合ツール、構成管理、DevOpsの知識が必要になる。
AIやサーバレスを使える人材も需要が増える見通し
ほとんどの企業は、まだAIやサーバレスの導入の初期段階にある。だが、これらの技術に関わる人材を積極的に採用しようとするだろう。これらの技術をクラウドで利用するからだ。
例えば、企業はAIに関しては、データサイエンスの経験や、クラウドネイティブサービス(「Azure Machine Learning」や「Amazon SageMaker」など)の知識があるクラウド担当者を探すだろう。
サーバレスについては、この技術のユニークな管理やコスト構造を理解しているIT担当者を高く評価するだろう。
プロバイダーの知識
マルチクラウド戦略を成功させるために必要なことの1つは、クラウドプロバイダー間における技術の主な違い(長所と短所など)を理解することだ。これにより、企業はプラットフォーム選択を的確に行える。プロバイダーのサービスを深く理解していれば、例えば、企業が、どのクラウドベンダーが自社に最適なオブジェクトストレージオプションを提供するかを、料金またはパフォーマンスの観点から判断するのに役立つ。つまりIT担当者はクロスクラウドエキスパートになる必要がある。
クラウドコンピューティングの認定資格を生かす
クラウドコンピューティングの仕事が増えるとともに、トレーニングや認定資格のプログラムも増えている。こうしたプログラムでは、特定のベンダーの技術に関する認定資格に加え、履歴書を目立たせるのに役立つ他のスキルも得ることができる。
クラウドコンピューティングのどのようなキャリアパスを選択するかに応じて、以下のような人気がある認定資格の取得を検討するとよい。
- Cloud Security AllianceのCertificate of Cloud Security Knowledge(CCSK)
- AWS認定ソリューションアーキテクト
- Microsoft Cloud Platform and Infrastructure(MCSE)
- Google Certified Professional Architect
- VMware Certified Professional(VCP)
- Cisco Certified Network Associate(CCNA)Cloud
ベンダーはこうした認定資格プログラムにおいて、自社のサービスに焦点を当てる傾向があるが、これらのプログラムは、クラウドコンピューティングアーキテクチャの基礎知識を習得する助けにもなる。
クラウドの仕事に携わるIT担当者の大部分は、オンザジョブか独学で学習した。だが、こうした認定資格プログラムの人気が上昇し続けるとともに、企業がこれらの取得を求めるようになるかもしれない。しかし、クラウドコンピューティングの多くの仕事で要求されるスキルは、教室で学べることよりはるかに多い。そのため、一般的に、学習を積み重ねて急速な変化についていこうというやる気を常に持ち続けるクラウド担当者が、成功を収める。
クラウドコンピューティングのキャリアにおけるもう1つの重要なファクターが、どのような企業で働きたいかを決めることだ。官僚的な大企業は通常、安定を提供するが、小規模で俊敏な企業は、素早く頻繁に自らを変え、新しく登場する技術についていこうとする。
安定とは、クラウド担当者が何年も同じ技術を生かして働くことができ、企業がスピードよりも結果を重視するということを意味する。これに対し、最新技術を素早く追い掛ける企業は一般的に、チームに短いタイムスパンでさまざまなクラウド技術を駆使して仕事を進めさせる。
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