「プライベートクラウド」のスキルが育つHPEとMicrosoftの認定資格・教材とは?プライベートクラウド管理者のための認定資格と教材【前編】

プライベートクラウドの構築と管理には広範なスキルが求められる。こうしたスキルの習得に役立つのが、ベンダーによる認定資格や教材だ。まずはMicrosoftとHPEの主な認定資格や教材を確認しよう。

2021年04月10日 05時00分 公開
[Julia BorginiTechTarget]

 IT管理者は研修や資格習得を通じ、リソース専有型のクラウドインフラである「プライベートクラウド」の構築や管理に関するスキルを向上させることができる。こうしたスキルは、企業がプライベートクラウドの管理を効率化し、コストを削減することに役立つ。該当のプライベートクラウドが、オンプレミスデータセンターに構築する「オンプレミス型プライベートクラウド」でも、クラウドベンダーのデータセンターに構築する「ホスティング型プライベートクラウド」でも、こうしたスキルの重要性は変わらない。

 プライベートクラウドとリソース共有型のクラウドインフラである「パブリッククラウド」は似ている点があるが、構築や運用にはそれぞれ特有のスキルを必要とする。パブリッククラウドと比べてプライベートクラウドの方が、必要なセキュリティ対策やセルフサービスインフラ、自動化の設定、コーディング、ネットワーク設定などの作業が多くなりやすい。

 主要ベンダーが提供する、プライベートクラウドの管理に役立つ認定資格や教材を説明する。まずはMicrosoftとHewlett Packard Enterprise(HPE)の認定資格や教材を見ていこう。

Microsoft

 Microsoftの「Microsoft Certified: Azure Stack Hub Operator Associate」は、オンプレミスのデータセンターでAzureの一部サービスを運用可能にする製品群「Azure Stack Hub」に関する認定資格だ。この取得に必要な試験「AZ-600: Configuring and Operating a Hybrid Cloud with Microsoft Azure Stack Hub」(原稿執筆時点ではβ版)は、Azure Stack Hubを使ったAzureサービスの提供方法やID・アクセス管理、インフラ管理の知識を問う。

Hewlett Packard Enterprise(HPE)

 HPEは同社製品に限定せず、一般的なプライベートクラウドの構築や運用管理の知識を学ぶ複数の教材を提供している。例えば

  • クラウドインフラの基礎知識を学ぶコース
  • クラウドインフラ構築製品「OpenStack」や構成管理ツール「Ansible」の基礎知識を学ぶコース
  • クラウドインフラにおけるセキュリティ対策を学ぶコース

などの分野別コースを用意しており、それぞれのテーマに沿った教材をそろえる。


 後編は、GoogleとDell EMC、Amazon Web Servicesが提供する認定資格と教材を説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...