実はこんなにある「Mac」の暗号化機能 使えるのは“FileVault”だけじゃない「Mac」の暗号化機能とデータ保護【第4回】

IT管理者はストレージ暗号化機能のFileVaultに加えて、Macで利用できるその他の暗号化機能を活用すべきだ。ストレージだけでなくファイルを個別に暗号化することで、セキュリティ対策をより強固にできる。

2023年10月18日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

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 Appleのクライアントデバイス「Mac」は、ストレージのデータを丸ごと暗号化する機能「FileVault」を搭載している。Appleは個々のフォルダやファイルを暗号化する機能やアプリケーションも幾つか用意している。FileVaultを利用する際の便利機能と共に紹介しよう。

Macで利用できる暗号化の仕組みは?

 Macで利用できる暗号化の方法には以下のようなものがある。

  • ディスクユーティリティ
    • Macの内蔵ストレージのエラーを検出・修復する機能。SSDからディスクイメージ(ストレージのデータを丸ごとコピーしたもの)を作成し、ディスクイメージを暗号化することができる
  • Finder
    • AppleのクライアントOS「macOS」のファイル管理システム。ユーザーがファイルやアプリケーションを探すためのインタフェースを提供する。Finderを通じてmacOSのシステム設定を開き、FileVaultを有効にできる
  • Pages
    • macOSで利用できる文書作成アプリケーション。作成した文書にパスワードを設定して暗号化できる
  • Numbers
    • macOSで利用できる表計算アプリケーション。作成した表計算ファイルにパスワードを設定して暗号化できる

 セキュリティを強化するためには、FileVaultでストレージを暗号化するだけでなく、フォルダごとやファイルごとに暗号化する取り組みが有効だ。一方で、ユーザーが個々のフォルダやファイルを暗号化するかどうかにかかわらず、企業のIT管理者はセキュリティを強化するためにFileVaultを有効にすべきだ。


 第5回は、企業のIT管理者がMacの運用管理を実施するための「モバイルデバイス管理」(MDM)について説明する。

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