“高過ぎるクラウド契約”を生まない「社内ルール」の決め方はこれだクラウドサービスの無駄遣いを防ぐ方法【第5回】

クラウドサービスの無駄遣いを防ぐには、全社的なクラウドサービスの利用方針を定め、リソースを社内の各部門に適切に分配することが有効だ。その具体的な方法とは。

2023年10月05日 07時00分 公開
[Will KellyTechTarget]

 クラウドサービスのコストを最大限に削減するには、全社的にクラウドサービスのリソースを必要以上に契約する無駄遣いをなくし、リソースを適切な量だけ分配する必要がある。そのためにユーザー企業に必要なこととは何か。クラウドサービスの無駄遣いを防ぐ方法の2つ目を説明する。

2.クラウドサービスに関する「社内ルール」を決める

 下記のポイントに沿って、クラウドサービスの利用方針を決めることが、無駄なクラウドサービス契約を減らすために欠かせない。

  1. アプリケーションの要件を理解する
    • クラウドサービスで実行するアプリケーションの構造を分析し、リソースの需要を予測する。#全社的なリソース配分のルールを決める
    • リソースの利用効率を最大限に高める方法、エンドユーザーまたは部門ごとにリソースを公平に配分するための方法、重要な作業の優先順位の付け方、アプリケーションの応答速度の要件に基づくリソース配分の方法などを確認し、ルールを決める。
  2. リソース配分の方針を明確にする
    • ビジネスの優先度に基づいてリソースを配分する。

 リソースを適切に分配するには、自社のビジネス目標と、社内の部門ごとのクラウドサービスの利用目的の整合性を確保することが必要だ。IT部門は継続的に、全社を横断したシステムの監視と調整を実施することが欠かせない。特にクラウドサービスの運用管理を担当するチームは、社内の他の部門と協力して、過剰なリソースの分配を防ぐために必要な調整をすべきだ。


 第6回は、クラウドサービスの無駄遣いを防ぐ3つ目の方法を紹介する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news006.jpg

「TikTok禁止」は結局、誰得? どうするトランプ氏――2025年のSNS大予測(TikTok編)
米国での存続を巡る議論が続く一方で、アプリ内ショッピングやAI機能の拡大など、TikTok...

news202.jpg

ネットの口コミを参考に8割超が商品を購入 最も参考にした口コミの掲載先は?
ホットリンクは、口コミ投稿の経験や購買への影響を調査した結果を発表した。

news071.jpg

「生成AIの普及でSEOはオワコン」説は本当か?
生成AIの普及によりSEOが「オワコン」化するという言説を頻繁に耳にするようになりました...