使わないのに契約したクラウドサービスや「シャドーIT」は、余計なコストを生む原因となる。こうしたクラウドサービスの無駄遣いは、なぜ起こってしまうのか。防ぐ方法とは。
クラウドサービスのコスト上昇に悩むユーザー企業は、クラウドサービスのリソースやライセンスを必要以上に契約している場合がある。クラウドサービスの利用方法を見直し、無駄なコストを削減するにはどうすればよいのか。クラウドサービスの無駄遣いが発生する2つ目の理由を説明する。
リソースの配分ミスは、IT部門の承認を受けずに事業部門が契約した「シャドーIT」のクラウドサービスや、経験の浅いスタッフが手動で管理しているクラウドサービスでよく見られる。例えばプロジェクトで不要になったリソースが稼働し続けているために、不要なコストが発生していることがある。
アプリケーションがクラウドサービスのリソースをどのように使用しているかを理解することは、IT部門にとって重要だ。ただしそれが困難な場合が2つある。
1つ目は、自社のクラウドエンジニアが追い付けないスピードで、新しいクラウドサービスの契約が進む場合だ。このような場合は、クラウドサービスの利用方法を十分に説明するドキュメントの作成が遅れ、さらにエンドユーザーのコスト管理に対する意識が育ちにくくなる。
2つ目は、リソースの使用状況を可視化していない場合だ。リソースの可視化が不十分だと、アプリケーションの動作要件を満たして利用できる状態にするために、クラウドサービスのリソースを過剰に確保してしまいやすい。クラウドサービスのリソースの自動調整機能の契約や未使用リソースの停止などは、クラウドサービスのリソースを使い過ぎないようにするための基礎となる。
第3回は、クラウドサービスの無駄遣いが発生する3つ目と4つ目の理由を説明する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
生成AIへの期待値の変化 DeepSeek台頭がマーケターに突きつける課題とは?
AI 生成の広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス結果重視で非...
2024年に視聴者が検索したテレビCM 2位は中国のあのEVメーカー、1位は?
2024年にテレビCMを通して視聴者が気になりWeb検索したものは何だったのか。ノバセルが発...
Googleの広告収益成長が鈍化、中国のアレが原因?
YouTubeなどのプラットフォームの成長率は、米国の選挙関連支出の急増にもかかわらず低迷...