クラウドサービスはリソースを追加しやすい。これはオンプレミスインフラと大きく異なる点だ。結果としてコストが必要以上に高くなることがある。無駄はどこから削っていけばいいのか。
クラウドサービスはサーバやストレージのリソースを簡単に追加できる。これはクラウドサービスの利点である半面、コストのコントロールを失ってしまう要因にもなっている。「大き過ぎるバケツのような無駄がある」と、クラウドサービスの料金最適化サービスを手掛けるArchera.aiのCEO、アラン・カンナ氏は語る。無駄はどこから削っていけばいいのか。
無駄を省くための基本は、不要になったインスタンス(仮想マシン)をシャットダウンしたり、リソース量を変更したりすることだ。状況に応じて自動的にリソース量を変更する「オートスケーリング」の機能を使用しないことも、無駄の要因になる。
カンナ氏は、まず着手すべき点はテストや開発用の冗長なサーバを見つけ、それらをオフラインにすることだと話す。営業時間外や混雑していない時間帯にシステムをスケールダウン(リソース量を減らすこと)することも有効だという。
ストレージのコスト抑制の方法としては、利用頻度の低いデータをより安価なストレージクラス(クラウドストレージの種別)に移行することや、専用のアーカイブ用ストレージに移行することなどがある。
オンプレミスインフラの場合、常にハードウェアのリソース量の限界を考慮しなければならない。一方で、クラウドサービスはコストを考慮せずに簡単にリソースを追加できる。ここに落とし穴がある。「ビジネス要件に応じてクラウドサービスのコストをコントロールするには、積極的な管理が必要だ」と、クラウドベンダーLeasewebの英国担当マネージングディレクター、テリー・ストラー氏は語る。
クラウドサービスのコストが増加する要因は、システム設計にもある。特に注意が必要なのは、オンプレミスインフラのシステムを、そのままの設計でクラウドサービスに移行することだ。オンプレミスインフラとは異なり、クラウドサービスは迅速に拡張できるため、ピーク時の使用量に合わせてリソース量を設計する必要はない。
専門家によると、クラウドサービスに応じた設計にしたり、リソース量を見直したりすることで、30〜40%のコストを節約できることは珍しくないという。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
35〜49歳の含有率が最も高いのは「mixi2」 ニールセン デジタルがソーシャルメディアの利用状況を発表
ニールセン デジタルはデジタルコンテンツ視聴率のレポートを基にソーシャルメディアの利...
TikTokのトレンドに変化 なぜ「1分超え」動画が見られている?
Bufferのデータによると、TikTokでは最近、長めの動画が人気を集めている。
アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
アドビの年次イベント「Adobe Summit 2025」が開催された。初日の基調講演では、アドビの...